奇跡の地球物語  北海道美瑛町 神秘の青い池〜ビエイ・ブルーの秘密〜 2014.05.25

北海道美瑛。
旭川空港から車を10分も走らせれば美しく染め分けられた丘に出会う事が出来る北海道きっての観光地だ。
そんな美瑛の中でも5月末から夏にかけ神秘の絶景を求めて多くの人々が訪れる場所がある。
それが…。
白金青い池。
真っ青な水面に立ち枯れた無数のカラマツが生い茂る。
誰もが息をのむこの青はビエイ・ブルーと呼ばれ世界の人々を魅了している。
しかもこの池が見つかったのはたった20年ほど前。
発見したのは写真家の高橋真澄さん。
以来毎年のように撮影を続けこの青い池の存在を世に広めてきたという。
高橋さんは発見した時の印象をこう語る。
青が…空がドンと落ちたような印象でしたから。
空が映ってるっていうか空が落ちてるっていう印象でした。
一体なぜこれほどまでに鮮やかな青になるのか。
今回は初夏の美瑛に広がる絶景の秘密を高橋さんと共にひも解いていく。
5月といえどまだ肌寒い北海道。
旭川空港から5分も走れば大雪山や十勝岳連峰が雄大な姿を現す。
この先にあの神秘の青い池がある。
池に流れ込むのは清流美瑛川。
その流れをさかのぼると青の秘密が明らかになった。
いよいよ見頃を迎える美瑛。
神秘の青い池の秘密を探る旅が始まる。
旭川空港から美瑛の青い池へと続く道は美しい風景が続く絶景の道だ。
冬の間は雪のため閉ざされ3月末に開通したばかり。
高橋さんおすすめのコースを行く。
(高橋さん)もうねここからドーンと山が見渡せて…。
あれは十勝岳連峰ですね。
そして左手には北海道の最高峰旭岳を含む大雪山が姿を現す。
空港のすぐ脇なんですけどもやはり車の量が圧倒的に少ないと…。
裏ルートですねここは。
すると右手にカラマツの林が見えてきた。
そこはまるでジェットコースターのコースのようなアップダウンの激しい一本道。
この地に広がる大地はこうしたゆるやかな起伏があるのが特徴だ。
そして坂を上り切った先には有名なビューポイントがあるという。
(高橋さん)就実の丘ですねここが。
まあ結構ね広く広がっているところですね。
旭川空港から車でおよそ10分。
目の前に十勝岳連峰が広がる就実の丘。
ここからは目指す美瑛町を一望する事が出来る。
見下ろす美瑛町は丘陵地帯。
菜の花の仲間キカラシが美しい新栄の丘や…。
ケシ科のオリエンタルポピーが咲き誇る四季彩の丘などの絶景を楽しむ事が出来る丘の町だ。
200万年前十勝地方で起こった噴火によって火山灰が降り積もり雨や川によって浸食されて丘の続く地形が生まれたと考えられている。
人々は火山灰の大地を耕し農作を始めた。
夏には春にまいた種が芽吹き丘を色鮮やかに染め上げる。
特に6月を迎え名産のジャガイモが花をつけるこれからの季節は圧巻の景色が楽しめるのだ。
就実の丘からさらに15分ほど走ると2色に区分けされたパッチワーク状の農地が姿を現す。
緑色は小麦。
茶色はこれから種まきに入る畑だ。
場所によって植え付ける作物を変えているためパッチワーク状になる。
毎年違う景色が広がるんで毎年毎年探し出すというか…。
発見する喜びがあるというか…。
畑に毎年同じ作物を植え続けると連作障害を起こし育ちが悪くなる。
そのため毎年植える場所を変えていくのでこういった景色が生まれるのだ。
(高橋さん)農家の方々の効率と作物の収穫量の事しか考えてなくてそれがもう偶然的にきれいな景色をかたどってくれるという事ですね。
こちらは昨年7月に高橋さんが撮影した1枚。
小麦のオレンジとジャガイモの葉の緑が一面に美しいグラデーションを作り出す。
まさに絶景だ。
(高橋さん)ちょうど真正面に十勝岳が見えてきましたね。
ここからおよそ3キロ。
両脇に白樺が並ぶ白樺街道を直進する。
(高橋さん)あもう少しですね。
ここから左に曲がりますね。
目印となる青い池の看板を左へ。
冬に1メートルの積雪で閉ざされていたこの道は4月末に開通したばかりだ。
(高橋さん)まだ雪が残ってますね。
5月にもかかわらずこの日の最低気温は3度。
まだ雪が残る駐車場にはすでに数台の車が。
青い池のシーズンを待ちわびた人々だろうか。
(高橋さん)はい着きました。
とその時。
キタキツネが現れた。
餌を求め人里近くにも現れる北海道ならではの光景だ。
(高橋さん)そうですね。
ここからあと200メートルくらいですね。
もうね。
ええ。
右側にもう見えてきましたけども…。
目の前に青い池が姿を現した。
真っ青なこの池の水深は深いところでおよそ2.5メートル。
青い池は季節によって色合いを変える。
雪解け水が流れ込むこの時期は淡いブルー。
これからの新緑の季節徐々に濃度を増しまるで空を映したかのような鮮やかなブルーに変化してゆく。
池の周りは雪解けを待っていた観光客たちでにぎわっていた。
(スタッフ)今日はどちらからいらっしゃいましたか?岡山からです。
むっちゃきれいでした。
すごいもう青くて。
本当…ちょっと自然にはないようなコバルトブルーというかすごい見たことない青だったんでよかったです。
癒やされる。
癒やされるねやっぱりね。
スーっとしたね…気持ちになりますね。
なぜこの池は青いのか。
なぜ徐々に色合いを変化させてゆくのか。
そこにはどんな秘密があるのだろう。
青い池の水は南東に位置する十勝岳連峰の美瑛川から流れ込んでいる。
そこで青の秘密を求めて上流へと向かう。
美瑛川をさかのぼるルートを行く。
エゾシカが姿を現した。
野生のシカは臆病な性格のためこんなに近くで見られるのは珍しいという。
ここから先はこの地域のネイチャーガイド小倉さんに案内してもらう。
美瑛川の川岸に下る道。
まだ残雪が多く案内なしでは迷いそうな場所だ。
すると…。
小倉さんが何かを発見。
(高橋さん)骨かもですね。
(小倉さん)エゾシカの頭蓋骨とかこの辺に骨が…。
(スタッフ)エゾシカですか?
(小倉さん)エゾシカです。
はい。
雪が深いとやっぱり餌が食べれない。
最初は葉っぱを食べていて次に葉っぱが無くなると木の皮をかじったりします。
見上げると地上から2メートルほどの高さの木の皮がはがれている。
シカが食べた痕跡だという。
真冬にはこの高さまで雪が積もっていたのだ。
餌が乏しくなる厳しい冬をうまく乗り切る事が出来たシカだけが次の春を迎えられるのだ。
青い池からおよそ4キロ上流美瑛川の川岸へ着いた。
だいぶ青いですね。
この川の水も青味がかっている。
十勝岳連峰大雪山そこを境にしている川が何本かあるんですけど…。
やはり皆水は清くて透明な水なんですがここの川だけはやはり青いんですよね。
なぜ美瑛川だけが青いのか。
その理由を確かめるためさらに上流へと向かう。
美瑛川に架かるその名もブルーリバー橋。
ここも高橋さんがすすめる絶景ポイントの一つだ。
(高橋さん)そうですね。
湧水の滝ですね。
高さ30メートルの断崖を駆け下りる白ひげの滝。
この上に川はない。
岩肌から湧水が流れ落ちる滝だ。
そしてこの滝の下を流れる川も青い。
しかしもっと上流までさかのぼると…。
水は青くなくなるのだ。
一体なぜなのか。
このあと神秘の青を生み出した理由が明らかになる。
(シャッター音)
(能年)なんか夢中になって画面しか見えなくなる感じが気持ちいいです。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
(シャッター音)
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
(シャッター音)すげー。
EOSM2
ぴゅーん。

SNSの写真そのままだといいね。
ですが
(観客)うんうん。
「PIXUS」でプリントすると
(無音)
(桐谷)いいね〜!
…になります
タブレットからもう一度
いいね〜!!
もちろんカメラからも直接
(無音)やっぱりいいね〜!!
(拍手・歓声)
どんな写真もカンタンキレイ
北海道美瑛に存在する神秘の絶景青い池。
その青の秘密を探るため美瑛川の上流を目指す。
そこには青が生まれる場所があるという。
ここがね左側が美瑛川…という川ですね。
でこちらが硫黄沢という事でここで合流をしている形になります。
合流する前の美瑛川と硫黄沢川はどんな色をしているのか。
水中をのぞいてみると…。
なんとどちらも無色に近い。
しかし2つの水が合流すると…青くなるのだ。
ここに青が生まれる秘密がある。
美瑛の青い池を研究調査した福島大学の高貝先生に聞いた。
美瑛川は一般的な河川と同じ中性の水質を持っております。
一方で硫黄沢川は火山である十勝岳を源流としています。
アルミニウムイオンとシリカという鉱物が溶け込んでいます。
そして酸性の水質です。
硫黄沢川は酸性が強いのでアルミニウムイオンとシリカは水中に溶け込み川の水は無色に見える。
しかし…。
中性の水が混ざり酸が弱まると化学反応を起こし非常に小さな粒子となって水中に現れます。
その目には見えない粒子が太陽光に含まれる青い光を強く反射するため川の水が青く見えるというわけです。
2つの流れが合流することによって青い色が生まれる。
さらに白ひげの滝にも硫黄沢川と同様の成分が含まれているため青味は一層強まり青い池へと流れ込む。
成分の濃度バランス水量のバランスそして環境が与えた偶然のバランスがあるからあの青色が見えるんです。
性質の違う2つの川が合流した奇跡のブレンド。
それこそが神秘の青を生み出した理由だった。
これからシーズンを迎える青い池。
20年以上撮り続けてきた高橋さんの写真の中から至高の絶景を公開。

(シャッター音)
(妻夫木)僕は…。
なぜわかったんですか?…影?
(シャッター音)
(シャッター音)
EOS70D
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
自分の思ったところにピントが合ってなんか面白いです
(シャッター音)すげー。
おおー!うさぎが…。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
神秘の色合いを持つ青い池。
この絶景はある偶然によって生まれた。
平成元年。
十勝岳の噴火による被害から町を守るため堤防が作られた。
そこに美瑛川の水が流れ込み池が生まれた。
青い池は偶然の産物だったのだ。
20年以上前その驚くべき光景を発見した高橋さんはそれからずっと四季折々の絶景をカメラに収めてきた。
そんな高橋さんが最も美しいと感じる瞬間がある。
朝方の…よくガスが出るんですね。
そういうガスが出た時なんか本当の水の青が出てきますし。
そういう青を見られた人がラッキーだというか…。
高橋さんが撮影した渾身の一枚。
日の出と共に気温が上がってくると水面に朝もやが現れる。
今年も北海道美瑛に神秘のブルーの季節がやってくる。
伊勢志摩が生んだ世界に誇る宝石真珠。
ほのかなピンク色と透明感のある輝き。
それを守るため闘う研究者がいた。
真珠づくりの10か月にカメラが密着!次回『奇跡の地球物語』伊勢志摩の宝石真珠をお送りします。
2014/05/25(日) 18:30〜18:56
ABCテレビ1
奇跡の地球物語  北海道美瑛町 神秘の青い池〜ビエイ・ブルーの秘密〜[字]

北海道の美瑛町にある神秘の青い池。ビエイ・ブルーと呼ばれ、見る者全てが驚く鮮やかな青。なぜこれほどまでに色鮮やかなのか?その秘密は池に流れ込む川の上流にあった!

詳細情報
◇番組内容
北海道美瑛町。雪がとけきるこの時期にだけ見られる神秘の青い池がある。真っ青な水面に立ち枯れた無数のカラマツが生い茂る絶景。今年も数多くの人々が一目見ようと訪れる。見る者すべてが驚く鮮やかな青色「ビエイ・ブルー」。なぜこれほどまでに色鮮やかなのか?その秘密は池に流れ込む川の上流にあった!
◇番組内容2
古代のミステリーから日常のふとした疑問まで、人間を取り巻くあらゆる物事を最先端科学で紐解いていく…。明日誰かに話したくなる、新しい発見がいっぱいの番組です。
◇出演者
【ナレーター】山寺宏一
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学

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映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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