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排卵期予測アプリ「Clue」がデザインにピンクを使わない理由

ユーザーに使ってもらうためのデザインとは、どうあるべきなのか。女性向けアプリを提供し、高い評価を得ているドイツのスタートアップ、Clueを取材した。

 
 
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TEXT BY YUKI SATO

スマートフォンアプリ市場には、女性向けというジャンルが確かに存在する。生理の日付や体調・気分を記録して排卵期を予測するアプリも、そのひとつだろう。

「かわいらしさ」を追究しているのか、その手のアプリの多くは、パステルカラーやピンクを基調にした「女性が好きそうな色」を多用するものだ。だが、ドイツ発の排卵期予測アプリ「Clue」は、あえてデザインにピンクを用いないことにこだわった。その理由は、簡単だ。女性はそうしたデザインを望んでいないから、である。

Clueのメンバーは、「ピンクにしない」ことにここだわった理由について、次のように説明してくれた。

「米国や欧州における生理トラッキングアプリのほとんどは、ピンクやパステルカラーを基調にしたものです。それは、女性向けデザインに対する固定観念、つまり女性用のアプリやデヴァイスはピンクや花柄など、女の子らしいものであるべき、という考え方を表したものです」

「わたしたちはClueを開発するとき、何百名もの女性の意見を聞きましたが、誰もアプリがピンクであるべきだと考えていませんでした。実際、ユーザーのほとんどが、Clueのデザインはより大人っぽく、スマートで、すっきりしているという感想を述べてくれます」

アプリのヴィジュアルデザインを担当したのは、実は男性メンバーだ。デザインを担当したマイク・ラヴィーンは、最初にCEOのイダ・ティン(CEOは女性だ)とデザインの方向性を深く話し合い、デザインのコンセプトを詰めていったそうだ。

 
 
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