ホームパーティーの後で実践したい、余った食べ物・飲み物の賢い使い道
余ってしまった飲料
炭酸飲料、カクテル、ワイン、シャンペン、ビールなどにも、再利用する使い道はあります。
炭酸飲料
残ったコーラからはバーベキューソースを作ることができます。色の濃い炭酸飲料には、香りと砂糖が含まれており、濃厚で風味豊かなソースになります。また、焼いた時に砂糖がカラメルになって、素材によく絡みます。コーラをとろ火で煮詰め、他の材料と合わせたら、甘くてピリ辛のバーベキューソースが出来上がりです。冷蔵庫で保管すれば数ヶ月は保ちます。
スプライトや7UPなど、レモン風味の炭酸飲料が残った場合は、サクサクしたビスケットを作るのに使えます。透明な柑橘系の炭酸飲料は、ビスケットにほのかな甘みと軽さを加え、焼き色が付き過ぎるのを防ぎます。レモン汁を使うことが多いですが、柑橘系の炭酸飲料でも代用できます。切ったフルーツを炭酸飲料に浸しておくと、新鮮さを保つこともできます。ただし、レモン汁の代わりに使う場合は、炭酸飲料には砂糖が入っているというのをお忘れなく。
バーベキューソースには興味が無いという場合は、トイレ掃除にも使えます。トイレの便器にコーラをかけ、そのまま1時間ほど置いておきます。コーラに含まれる酸が汚れを分解し、こすれば簡単に落ちるようになります。
炭酸飲料をガーデニングに使う方法もあります。花や植物に水をやる前に、水に柑橘系の炭酸飲料を少し足します。炭酸飲料のクエン酸と糖分が、花の成長を促します。炭酸水も同じように植物の成長を促進し、より健やかにします。炭酸水に含まれるリン酸や他の成分が、庭の土に栄養を与えるためです。
シャンパンとワイン
ワイン、シャンパン、スパークリングワインの飲み残しからは、酢を作ることができます。飲み残しをピッチャーや口の開いた容器に入れ、ホコリや虫が入らないように布巾などで口をカバーします。それを冷暗所に数ヶ月置いて、味見をして酢になっていれば出来上がりです。出来上がってからは、フタ付きのボトルに入れて普通に保存したり、持ち歩いても大丈夫です。ワインビネガーや、飲み残しの赤ワインなどを合わせてサラダドレッシングにしてもいいです。
寒い季節であれば、飲み残しのワインにハーブやスパイスを入れて、温めてホットワインを作るのもいいでしょう。飲み残しがわずかであれば、フタをせずに開けたままのボトルをフルーツのそばに置いておけば、ハエや虫がワインの糖分に惹かれてボトルの中に入り、虫除けになります。
ビールとアルコール飲料
飲み残しのビールを料理に使う方法はいくつかあります。ビールは揚げ物の衣に最高の材料です。ビールに入っている炭酸ガスとアルコールが、サクサクとした食感と風味豊かな衣を作ります。ビールは、焼く前の肉を漬け込むのにも使えます。肉を柔らかくするだけでなく、素晴らしい風味もプラスされ、肉をよりヘルシーに美味しく食べることができます。また、鍋やフライパンの錆び取りにもビールは使えます。ビールに含まれる酸が錆を分解するので、しばらくビールに漬けた後で拭き取るだけでOKです。
ほとんど空に近いお酒の瓶がたくさんあるという場合は、ホームメイドのお酒を作ってみてはいかがでしょう? 蒸留させる必要はありません。もっと簡単なものです。ベースとなるお酒に、砂糖、フルーツ、野菜、ハーブ、スパイスなどを入れて混ぜるだけです。少し時間をおくと、すべてがいい感じに混ざって香り豊かな飲み物になります。
ウォッカが少し余っている時は、防臭剤として使えます。また、手元にあるお酒が何に使えるのかまったく分からない時は、バーテンダーアプリを見てみましょう。お酒の原料が分かれば、何か使い道が思いつくかもしれません。
コーヒー
コーヒーを大量に淹れて余ってしまった場合も、いくつかの使い道があります。家でケーキを焼く人なら、水の代わりにコーヒーを使うと、コーヒーの風味が加わっていいです。チョコレートケーキやブラウニーには特におすすめです。余ったコーヒーに、牛乳、生クリーム、卵、砂糖を加えてよく混ぜ、冷凍庫で冷やせば、自家製コーヒーアイスができます。コーヒーアイスの詳しいレシピはこちらを参考にしてください。
他には、綿棒をコーヒーにつけて、それを木製の家具の傷や擦り減ったところに塗ると、傷が分かりにくくなります。
食べ残し
食べ残しは、パーティーや飲み会の時だけでなく、日々出るものでもあります。キッチン周りで上手に使い回しましょう。
パン
パンが古くなって固くなってきても、捨てるのはまだ早いです。固くなったパンは、フレンチトーストにすると蘇ります。卵液に浸したパンをオーブン焼きフライパンで焼けば、固かったパンもふわふわしっとりのフレンチトーストになります。同じようなアイデアですが、固くなったパンで自家製のパンプディングを作るのもいいです。
固くなったパンは、水分を加えて柔らかくするのではなく、逆に水分を無くして乾燥させて再利用する方法もあります。乾燥させたパンをサイコロ状に切ってクルトンを作れば、スープやサラダのトッピングになります。少し大きめに切って、オニオングラタンスープに入れるのもいいです。
チーズ
パーティー用のチーズの盛り合わせが余っていたり、塊で買ったチーズが冷蔵庫の中で固くなり始めたりしたら、全部混ぜて本格的なマカロニチーズを作りましょう。固くなっているのはまったく問題ありません。オーブンに入れて焼いてしまえば、チーズはすべて溶けて味も香りも一体化します。
また、フロマージュ・フォールというチーズスプレッドを作るのもいいです。固くなり始めたチーズに、塩、コショウ、ニンニク、白ワイン少々を混ぜ、ペースト状にしてクラッカーに乗せたり、トーストに塗って焼いて食べます。冷蔵庫に残っているパルメザンチーズも忘れないようにしましょう。 スープに入れて香りづけをしたり、ありったけのチーズと混ぜてチーズフォンデュにしてもいいです。
肉類
食べ残した肉の使い道も色々とありますが、もう食べたくはないなと思うものもあるでしょう。残骸のように残った鶏肉は、チキンストック(スープ)を作るのに使いましょう。残り物のチキンと野菜を一緒にコトコト煮てスープを取ります。チキンストックを使ってできる料理のレパートリーは数えきれません。同じく、牛肉や豚肉を使って、ビーフストックやポークストックもできます。
焼いてから時間が経ち過ぎたステーキは、かなり固くなり始めているでしょうし、ビーフジャーキーのようになっているかもしれません。そんなステーキ肉は、ビーフシチューにすると柔らかく蘇ります。ゆっくりと煮ることで、肉が再び柔らかくジューシーになります。また、肉の骨には窒素が豊富に含まれており、人工的な化学物質を使わずに土に栄養を与えることができます。土にまく時は、必ず骨を細かく砕いてからにしましょう。
アイスクリームやキャンディ
アイスクリームが残ってしまった時は、ベイキングパウダー入りの小麦粉と混ぜて美味しいマフィンを作りましょう。飴やキャンディが残った時は、ナッツやレーズン、ドライフルーツなどと混ぜれば、自家製トレイルミックスの出来上がりです。固い飴やキャンディが残っている時は、フレイバーウォッカを作るのもいいです。キャンディをウォッカに入れて一晩置くだけで、甘いリキュールのようなお酒になります。
フルーツや野菜
フルーツや野菜を絞ってフレッシュジュースを作ったら、果肉が残ることがあります。そんな果肉とシナモンやショウガと水を一緒に鍋に入れて温めれば、簡単フルーツティーの出来上がりです。フルーツを無駄なく使い切り、健康にも良く、香りも良いお茶ができます。また、ジュースの残りの果肉は、マフィンやケーキ、クッキーなどを焼く時に、香り付けや食感を足すのに入れてもいいです。野菜の皮や残りを入れて焼けば、ベジタブルクラッカーになります。
柑橘系の皮が残ったら、スープやトマトソースに使いましょう。皮をオーブンに入れ、低温で温めて完全に乾燥させます。スープやソースを作る時に、この乾いた皮を入れて一緒に煮れば、柑橘の香りが移ります。料理に使う時に切って残った野菜は、まとめて一緒にコトコト煮れば、野菜スープストックができます。ニンジンやその他野菜のヘタなどは、水を入れた容器で簡単に水栽培もできます。レタスや玉ねぎ、ニンニクなどは多少の世話が必要です。
何でも捨ててしまう文化に生きている人もいるかもしれませんが、だからと言って再利用する努力を怠ってもいいという意味ではありません。普段やっているもったいないの基準から、さらに新しい再利用法を考えてみるのも楽しいでしょうし、お金が少し節約できます。アメリカのことわざにこんな言葉があります。「無駄がなければ、不足なし」
Patrick Allan(原文/訳:的野裕子)
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