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ウイグル自治区 伝統衣装着用禁止に反発
5月23日 21時40分

22日、120人以上が巻き込まれる殺傷事件が起きた中国の新疆ウイグル自治区では、イスラム教を信仰するウイグル族に対して、当局が伝統的な衣装の着用を禁じる動きを強めていて、反発が広がっています。

このうち、自治区西部のアクス地区にある幼稚園では、今月に入ってから当局からの指示だとして、携帯電話のショートメールで保護者に対し、伝統的な衣装を園児に着せた場合には退園させるという通知が出されたということです。また、アメリカ政府系のラジオ局「ラジオ・フリー・アジア」は同じアクス地区のクチャ県で今月20日、スカーフを着用した女子学生らが拘束されたことに抗議する数百人規模のデモが起き、目撃者の話として、警察当局との衝突で少なくとも4人が死亡したと伝えています。
このほか、地元メディアによりますと、今月に入って自治区政府が伝統的な衣装のモデルを定め、宗教色が濃くないものに「標準化」していくことを決めたということです。
近年、ウイグル族の間ではアイデンティティーの高まりなどを受けて、宗教的な色彩の濃い服装を着用する人々が増えていますが、自治区政府は「テロ組織に惑わされている」などととして取締りを強める考えです。
ウイグル族の間では、政治や経済の面で圧倒的な力を持つ漢族との間に大きな格差があることに加え、民族の習慣や宗教活動への締めつけに対して反発が強まっています。

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