日米首脳会談:「尖閣に安保適用」…米大統領が明言
毎日新聞 2014年04月24日 13時17分(最終更新 04月24日 17時42分)
オバマ氏は会談で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設手続きが進んでいることを歓迎。両首脳は、沖縄の負担軽減に協力して取り組むことで一致した。首相は普天間飛行場の5年以内の運用停止に向けた協力を要請した。年末の日米防衛協力の指針(ガイドライン)見直しを着実に行うことでも合意した。
また、首相は北朝鮮による拉致問題解決に向けて米国の協力を要請し、オバマ氏も支持を表明した。
両首脳は会談で、ウクライナ情勢について「力を背景とする現状変更は許されない」との認識を確認。ウクライナ支援で主要7カ国(G7)が引き続き連携していくことで一致した。
両首脳は24日、海洋安全保障やサイバー分野などでの東南アジアへの支援を盛り込んだファクトシートや、日米間の相互交流の拡大をうたう文書も発表する。
首相は共同記者会見の冒頭、「バラクと私で、これまでで一番良好な日米同盟を築いていきたい」と大統領をファーストネームで呼び、日米首脳間の親密ぶりをアピールした。【西田進一郎、鈴木美穂】