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心地の良い暮らしについて考える 建築家・中村好文インタビュー
インタビュー・テキスト:島貫泰介 撮影:豊島望(2014/05/23)
金沢21世紀美術館で8月31日まで開催中の『小屋においでよ!』は住宅を数多く手がけてきた建築家・中村好文の活動を紹介する展覧会だ。住む人の暮らしに寄り添い、作品としての新奇さではなく、生きることの原点を見つめ直そうとする彼の建築思想は、世代を問わずさまざまな人たちの共感を集めている。
そんな中村が、小さい頃から魅せられていたのが「小屋」だという。生活する上で付随してくる余分なものから、いったん離れることで見えてくるものとは何か? 小屋と住宅を結ぶものとは何か? 世界を旅しながら有名無名の建築に触れ、そこで得た知識を作品に還元させ、自給自足の生活を自ら体現してきた中村好文。人が生きる空間について思索を重ねてきた建築家へのインタビューを通して、今を生きる意味が見えてくる!
中村好文(なかむら よしふみ)
1948年千葉県生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業。宍道建築設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練所木工科で家具製作を学ぶ。吉村順三設計事務所に勤めた後、1981年にレミングハウス設立。日本大学生産工学部建築工学科教授。1987年『三谷さんの家』で『第1回 吉岡賞』受賞、1993年『一連の住宅作品』で『第18回 吉田五十八賞「特別賞」』受賞。主な作品は、『ReiI Hut』(栃木県、2001年)、『伊丹十三記念館』(愛媛県、2007年)、『明月谷の家』(神奈川県、2007年)など。著書も多く、『住宅巡礼』『住宅読本』『意中の建築 上・下巻』(新潮社)、『中村好文 普通の住宅、普通の別荘』(TOTO出版)などがある。
金沢21世紀美術館 | 中村好文 小屋においでよ!
卒業制作は先生方に無視されましたが、そのことで落ち込むより「この作品が理解できないなんてダメな先生たちだなあ」と思っていました。じつに傲慢な学生でしたね(笑)。
―著書『小屋から家へ』の中で、子ども時代の話がありますね。家にあったミシン台の下を秘密基地に見立てて、小さな自分のスペースを作られたと。僕も小さい頃に自分だけの秘密基地を作った覚えがあるので、共感しながら読みました。そこから中村さんが建築家を意識するようになったのは、いつ頃からだったんですか?
中村:本当に意識し始めたのは大学に入ってからですね。僕は田舎の漁師町に育ちました。コンクリートの建物すらないような町ですから、建築文化とは縁遠い子ども時代だったんです。でも、子どもって自分だけの空間を見つけるのが好きでしょう。ミシンの下だけじゃなく、木の枝と枝の間に板を通して椅子を作ったり、居場所を作ることは意識的にやっていました。なんとなくじゃなくて、「さあ、やるぞ!」という感じで。
―大学は、武蔵野美術大学の建築科に進学されていますね。
中村:自分がちゃんとした職業に就けるとは思っていなかったんです。協調性に乏しく、団体行動が苦手だったので、いずれは自由業になるだろうと子どものときから漠然と思っていました。絵を描いたり、ものを作るのはとても好きでしたから、自然とそうなったのだと思います。
―油絵や彫刻と違って、建築は「手に職をつける」という感じがします。
中村:美大の中では「職業に近い」学科の1つですよね。だからプロダクトデザインでも良かったかもしれません。でも建築のほうが居心地と関係しているでしょう? とにかく子どもの頃から居心地の良い場所にいるのが好きだったんです。実家は茅葺き屋根の民家だったんですが、南側と西側にL字型の縁側があって、夕方の時間はこちらから風が吹いてくるとか、時刻によって違う風の通り道もよく知っていて、いい風の来る場所にいるのが好きでした。浜辺の近くに住んでいたので、海風と陸風の違いがよくわかるんです。
『Hanem Hut』2013年 ©雨宮秀也
―居心地への意識というのは、大学の卒業制作が『宇宙船内の無重力下を想定した住宅』だったこととも関係がありますか?
中村:直接的に影響を受けたのはスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』です。映画の中に宇宙ステーションや宇宙船が出てきますよね。円筒形の通路で構成されていて、その中を動き回るような。あれを住宅に置き換えたらどうなるかなと思って。
―SFが好きだったんですか? 意外ですね!
中村:SFが好きというより、「回遊できるプラン」が好きなんです。玄関から入って台所を抜けて居間や食堂に行けるとか。もしも、宇宙ステーションのように円筒形の空間だったら回遊性がもっと増して面白いって考えたんですけど、卒業制作の審査ではまったく無視されてしまいました(笑)。
―大学の先生たちはどういうリアクションだったんですか? 「こんなの建築じゃない!」みたいな?
中村:僕がなにをテーマにしているのかが、わからなかったみたいで無視されたんですが、そのことで落ち込むより「この作品が理解できないなんてダメな先生たちだなあ」と思っていました。自分の作品の出来の悪さを棚に上げて、そんな風に考えるんですから、今にして思えば、じつに傲慢な学生でしたね(笑)。当時の卒業制作は、東京湾の計画とか、吉祥寺の駅前再開発計画とかビッグプロジェクトが大はやりでした。丹下健三さんが東大で都市工学を教えていたこともあって、みんな見栄えのするビッグプロジェクトをやりたがっていたんです。でも、僕はああいう夢物語みたいな計画にはまったく興味がなかったし、自分にできる仕事とも思わなかった。ああいった仕事は建築的な才能や資質だけでなく、政治力があるとか、一種のはったりが効くとか、そういう特別な要素が必要な分野のような気がしていました。ま、最初からビッグプロジェクトには縁のない建築家だったんですね。
『Hanem Hut』内部
―でも、そういった若い頃の傲慢さというのは、重要な場合もありますよね。
中村:僕たちの世代は学生運動の真っ只中だったから、体制や権威に対して反発心が強く、先生に対しても反抗的でした。僕は学生運動には積極的に参加しませんでしたが、1968年に入学したらすぐに学園紛争が吹き荒れたせいもあり、学校側と角突き合うような感じでした。学生が「課題の内容が悪い。考え直せ」って、先生に詰め寄ったりしたこともありましたね(笑)。
―時代の空気でもあったんですね。
中村:そうです。だから、大学教育の恩恵をあまり受けずに卒業したことになります。学生時代という時間を買うために高い授業料を払ったことになりますが、最初から建築は独学するものだと思っていましたから、そのことは別に気にしていません。
―そうなんですか? 未経験者からすると、建築は専門性が高いイメージがあります。そう簡単に独学で身につけられるものではないのでは?
中村:もちろん実務は学ばないといけないけど、建築そのものを勉強しようと思ったら本もあるし、それこそ石を投げれば建物にあたるぐらい実物はいっぱいあるわけで、教材には事欠きません。僕は学生時代から積極的に建築や集落を見学して歩く旅をしてきましたが、実際に建物の建っている場所に行き、自分の目で建築を見て「この建物はなんで良いんだろう? なんで悪いんだろう?」と自問自答しながら、スケッチをしたり写真を撮ったり、実測したりしていました。その経験が蓄積して、そして最終的に「自分ならどうするだろう?」と考えるクセがついたのです。僕の場合はやはり実物から学ぶ、経験から学ぶのが手っ取り早い方法でした。
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