2014年5月20日

タッチタイプ矯正器として最適な指と最小の運指を要求するKINESIS Advantageがオススメ


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タッチタイピングの矯正器として無刻印の紹介されていたので、もう一つの選択として、違うキーボードをお勧めしたい。

Kinesis Advantage USB Contoured Keyboard 【キネシス コンタードキーボードアドバンテージ・黒】 KB500USB-blk

Kinesis Advantage USB Contoured Keyboard 【キネシス コンタードキーボードアドバンテージ・黒】 KB500USB-blk

それはKINESIS社の販売しているAdvantageというキーボードだ。会社を代表する製品のためか、単に「キネシス」と呼ばれているキーボードだ。


理想の指の最適な運指を矯正する構造

このAdvantageというキーボードは、いわゆるお椀の内側のような形でキーが配列されている。この独特の配列により、キーを押すべき指が最小限の運指でしか押せないようになっている。最適でない指で押そうとすると無理しないと押せないようになっているのです。

kinesis_advantage_array

特に象徴的なのがキーの縦配列がまっすぐになっていることです。これにより、Kキーならまっすぐ下と上に動かすだけで中指が押すべきキーが配列されています。人差し指や薬指が押すべきキーを押そうとすると、手を意図的に変な状態にしないと押せません。

mac_keyboard

試しにあなたのキーボードと比較してみてください。指をまっすぐ上に持って行くとキーとキーの間になりませんか?どちらかのキーを押してしまって、間違えてませんか?特に一番上のキーである数字キーや記号を押すときに間違えませんか?

私はこのキーボードに変わってから、数字キーの記号を間違える機会が圧倒的に減りました。特に数字の5や6は絶対に間違えることは無くなりました。それは物理的に左手と右手の人差し指でしか押せないように配列されているからです。6を入力しようと思うと左手ではどうやっても自然な状態では入力できないのです。

昨年12月から自宅でも会社でも、このキーボードを利用しています。このキーボードを利用しようと考えた理由は、左手の小指の付け根を痛めたことです。ですが実際に利用し始めて気づかされることは、最適な運指をキーボードが導いてくれているということです。

負荷軽減のため採用したため、常に楽な状態でタイピングをしようと心がけると、キーボード自身が最適な指で、最小の運指を導いてくれる配列と構造なのです。

Advantage(黒)とAdvantage Pro(シルバー)の2種類が存在します。スペック的な違いはキーマクロを組めるメモリのサイズがProの方が多い所です。ほとんどの人が、あまりキーマクロは利用しないので、Advantage(黒)で十分だと思います。


KINESIS Advantage の悪いところ

このキーボードにも悪いところはいくつか存在します。

コンパクトキーボードと比べると圧倒的なスペースが必要

このキーボードを利用するまでは無刻印HHKProと無刻印HHKPro2を利用していたため、圧倒的にキーボードが専有する面積が増えました。ですが、実際使ってみるとキーボード以外あまり机に置かないため何も支障はありませんでした。

むしろ、左腕と右腕をゆったりかまえる形になるので、肩こりが若干解消されたような気もします。

他のキーボードが使えなくなるかも

このキーボードは左右に親指で扱えるキーが5つになります。そして、ありとあらゆるキー配列を変えることができます。通常のキーボードが打てなくなるんじゃ無いの?という感じがしますが、意外と打てるというのが正直なところです。

ロードバイクと呼ばれるようなお高い自転車を普段から乗るようになっても、ママチャリを乗ることができるのと同じ感覚かもしれません。

Macのキーボードとかも特に違和感なく、打てます。でもこのキーボードの方が負荷はかかりません。

どうやって最適なタッチタイプを覚えたのか?

キーボードの履歴と共にどうやってタッチタイプを綺麗に覚えたのかおぼろげな記憶をつらつらと。

第1段階

PCに付属している安物のキーボードで頑張って、見ないでローマ字打ってる(チャットして)れば、遅いながらも英字は打てるようになる。

第2段階

高級キーボードに憧れをも持ち出して、良いキータッチを知ってしまって、タッチする快感を覚えるようになる。こういうレベルになると勝手にタッチタイプのスピードが上がっていく。(ちなみにIBMのSpaceSaver84というのが僕にとっての最高のキータッチでした。)

第3段階

買ってみたものは良いものの使えなかった同僚から無刻印HHKを授かる。刻印が無いので数字を見なくて打てるようになっていく。この頃、デスクトップにはHHKの刻印が書いてるPDFを置いていた。わからなくなったら、そのPDFを確認して、目では見ずに、手の感覚で打つ。

英字と数字は打てるものの、記号がタイプミスするし、数字も時々隣の数字を打ってしまう状態。

第4段階

手の負荷軽減を求めて、KINESIS Advantageを買う。最適な指でしか最適な運指を描けない構造になっている事を実感させられる。最適で無い運指は不自然な動きを強いられる。数字と記号の打ち間違えが圧倒的に減っていっている。

親指で押せるキーマップをいろいろと試し、Emacsを利用するのがすごく楽になった。

KINESISどうなの?ってきかれますが、人間側が最適な運指を強要されるので、使って良かったと思ってます。そのおかげでだいぶ手にかかる負荷が減りました。

よって、KINESIS Advantageは正しいタッチタイプをする矯正器として、とてもオススメです。

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