韓国旅客船沈没事故、不明者家族ら「仮設住宅入居」を拒否・・・その理由は?=韓国報道


 韓国の旅客船沈没事故で行方不明になった家族が、事故現場から近い珍島(チンド)の彭木(ペンモク)港に建てられた仮設住宅への入居を「拒否」することを決めた。複数の韓国メディアが20日、報じた。  今月16日、彭木港に壁が青や黄色に塗られた仮設住宅7棟が設置された。うち4棟にはテレビ、エアコン、冷蔵庫など生活に必要な簡単な設備が整っている。事故から1カ月が経ち、未だ行方が分かっていない被害者家族のために設置された。  しかし家族らは話し合いを行い、入居を拒否することを決定。家族らによると、朴槿恵大統領が19日に発表した国民談話には、行方不明者の捜索に関する発言がまったくなく、大きく失望させるものだったことから、反発の意味を込めた。被害者が見つからないまま、自分たちだけが楽な生活を送ることへの拒否感もある。  京畿道安山市の関係者は「行方不明者の家族たちは大統領の談話に捜索に関する発言がないことや、海洋警察の解体により救助業務に動揺が広がるのではないかと懸念している」と説明。また仮設住宅が港の開けた場所に設置されているため、私生活が露出する可能性があることも入居しない理由のようだと話した。(編集担当:新川悠)