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【コラム 撃戦記】

左ボディーブローも一段と切れを増していた

2014年5月23日

 今回のテーマは右のストレートの威力確認だった。村田は序盤から積極的に右を出してラウンドをリード。6回に右アッパーと右ストレートで2度のダウンを奪っての鮮やかなKO勝ちだった。

 村田の魅力はプレッシャーになる五輪金メダリストの看板を逆手に、ファイターを宣言していることだ。打撃戦のリスクを恐れず、豪快な倒すボクシングを公言してリングに上がる。今回もそれを実証した。

 恒例のラスベガスで87ラウンドのスパーリングでストレートを強化。1回から突き刺すような右を再三繰り出してネリオをぐらつかせた。右から返しの左ボディーブローも一段と切れを増していた。

 前に出て上下に散らし、そして倒す。村田のボクシングを有言実行。それがまたかっこいい。ただ、ネリオは村田が認めるようにやりにくかった相手ではあるが、2回からガードを固めたところに連打を浴びていた。あれは打たせなくていい不要なパンチ。今後の課題になるだろう。 (格闘技評論家)

 

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