［事件］【遠隔操作ウイルス事件】片山被告「実刑判決２日後にメール送信」を計画していた＋（1/2ページ）（2014.5.23 00:11）

　遠隔操作ウイルス事件で片山祐輔被告（３２）が報道機関に自作自演で送信した「真犯人」メールについて、東京地裁で実刑判決を受けた場合、判決の約２日後に届くよう送信予約する計画を立てていたことが分かった。弁護人が２２日、会見で明らかにした。

　主任弁護人の佐藤博史弁護士は公判後、２度にわたって東京・霞が関の司法記者クラブで会見。佐藤弁護士によると、片山被告の計画では、判決前日に送信予約をし、実刑判決を受けて収監された場合に「真犯人」メールが送られるように仕組み、無実を訴えようとしたという。無罪判決の場合には、メールが送られないように予約を解除する予定だったという。

　また、片山被告は「真犯人」メールの痕跡が残されたスマートフォン（高機能携帯電話）を埋めた東京都内の荒川河川敷を複数回下見していたといい、「最後は今月２日に行った」と念入りに準備を重ねたことを明かしたという。

　公判後に地裁で接見した際には、法廷で起訴内容を認めて謝罪したことについて「すがすがしい気持ちがしている」と説明。「傍聴人の視線が怖かった」との感想も漏らしたという。