2014年5月23日08時18分
東京都内の公立学校で昨年度、教職員122人が児童・生徒に体罰を加えていたことが22日、都教育委員会の調査で分かった。前年度より60人減ったが、小学校では増えていた。
都教委は2184校の校長に調査し、児童・生徒の聞き取りも実施。体罰を与えた教職員は高校17人(前年度40人)、中学校60人(同110人)、小学校42人(同31人)、特別支援学校3人(同1人)だった。
体罰を加えたのは授業中などが91人、部活動中は31人だった。複数の体罰が報告されたのは25人、過去に体罰で処分を受けたのは12人だった。けがをした児童・生徒は計24人。あざ・内出血11人、切り傷4人、ねんざ3人などだった。
具体的には「部活動で竹刀で突発性難聴を負わせた」「児童を指導した際、4日間、中腰やひざ立ちの状態で授業を受けさせた」「遅刻で指導した際、胸周辺を手で押し、むち打ちを負わせた」などの事例があった。都教委は「教職員が自己の感情を制御できない事案が多い」とみて、再発防止を図る。
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