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【第438回】 2014年5月22日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

村山富市元首相、日中・日韓関係を憂う(上)
「日本人の歴史認識はこのままでいいのか?
村山談話に込めた真のメッセージを語ろう」

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 そうですね。靖国については「総理が参拝するなんてけしからん」と中国や韓国が激しく批難しているのに、日本国内では「参拝して何が悪いんだ」という意見も根強い。安倍首相も、「どこの国だって戦没者を慰霊する。何が悪いんだ」と平然と言う。「日本人自身が裁いた犯罪人ではないのに、なぜA級戦犯が靖国に祀られているのが悪いのか」という声まである。

 これらはもう、全く的外れな話。国が東京裁判を受け入れて、A級戦犯の処刑を承認した上で講和条約を結び、主権を回復したという経緯がある。だから総理が、A級戦犯が祀られている靖国に参拝して諸外国から批判されるのは、当然なんです。やはり靖国問題の背景にも、日本人の戦争責任に対する問題意識が棚上げされてきた影響が見えます。これは今、領土問題とも相まって、日中・日韓の関係を輪をかけて悪くしている。そのへんのことは、もっと議論しないといけません。

無人島の領有権を巡って日中・日韓の
武力衝突が起きることは考えられない

――特に日中間では、民主党政権下で尖閣諸島が国有化されたこともあり、領土問題がかつてなく大きな火種となっていますね。

 尖閣問題が起きた後、僕は去年の1月に中国を訪問しました。尖閣諸島の周辺に中国の船舶が度々出現しており、万一そこで日本との間に不測の事態が起きれば、もう収まりがつかなくなる。それだけは避けたい。どんなことがあっても話し合いで解決しようじゃないかと、呼びかけるためです。

 中国の要人たちも、「中国は覇権は認めない。我々はあくまで平和を求めている」「話し合いで解決する」という考え方だったので、僕は「まったく賛成だ」と言って、安心して帰ってきました。しかし、今度の靖国参拝でまた関係が悪くなってしまった。もう、簡単に話をつけられる問題じゃなくなってしまいましたね。

――そもそも領土問題については、どんな認識を持っていますか。

 竹島は今、韓国が実効支配をしています。だけど、あそこに勝手に施設をつくったり、大統領が訪問したりしたら、日本も黙っていられない。日韓とも大きな行動を起こしたわけじゃないけど、当面燻ったままの状態が続くでしょうね。

 逆に尖閣諸島は、日本が実効支配している。ただ、尖閣の問題は竹島よりも複雑。1972年の日中国交正常化、78年の平和友好条約締結時には、両国首脳によって領土問題の棚上げが行われているからです。あそこで日本が何かことを起こせば、「我が国の領土だ」と主張している中国も黙っていない。

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