福島原発事故:吉田元所長「聴取書」閲覧請求へ 自民部会

毎日新聞 2014年05月23日 11時07分(最終更新 05月23日 11時10分)

 ◇政府事故調が非公開前提に聴取、内閣官房が保管

 東京電力福島第1原発に関する政府の事故調査・検証委員会(政府事故調)が作成した吉田昌郎・元同原発所長(故人)の「聴取書」について、自民党の合同部会は23日、政府に閲覧を求める方針を決めた。聴取書は内閣官房が保管。政府事故調は非公開を前提に聴取しており、現在も非公開だが、朝日新聞が20日以降、内容を報じている。

 この日、自民党環境部会と原子力規制に関するプロジェクトチーム(PT)の合同部会が開かれた。冒頭、塩崎恭久PT座長が「政府の人はいつでも見られるが、国会議員が見られないのはいかにもおかしな話。二度と悲惨な事故が起きないためにも、国民に還元するようにやっていきたい」と述べた。

 終了後、公開を求める方法について塩崎氏は記者団に「情報公開請求がまず一つ。他に手立てがあるなら考える」と説明。片山さつき部会長は「野放図に公開はせず、一線を引く」との考えを示した。【酒造唯】

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