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 人気漫画「美味しんぼ」(小学館)の東京電力福島第一原発事故に関する描写などが放射能リスクや表現の自由をめぐる議論を呼んだ問題で、作者の雁屋哲氏が22日、ブログを更新し、「休載は、去年から決まっていたことです」と説明した。

 鼻血と被爆を関連づけた内容などに様々な見解が寄せられていることについて、「そのようなことに編集部が考慮して、『美味しんぼ』の休載を決めた訳ではありません」とし、外部からの意見の影響を否定した。

 「熱心な愛読者の方から『圧力に負けないで勇気を持って書き続けて欲しい』というお便りを数多く頂きました」と紹介し、「ご心配頂いた読者の方には申し訳ないのですが、その段階で原稿は書き上げてあり、作画もできあがっていたので、圧力に負けようにも負けようがなかったのです」と強調した。

 そのうえで休載理由について、「連載も長期化すると、原作者も、作画家も時に休みを取る必要があるのです」と説明している。