そんな中。                                                                                                

篠の間は、奇妙な静寂に包まれている。                                                                                     電気もつけず、障子紙に透ける月明かりだけが、青白く室内を照らし出す。                                                                寝具の上に無言で佇むシノの背を、無言で見つめるキバ。                                                                          普段は厚手の服の重ね着で判別出来ない肢体が、今は浴衣一枚で象られ露わになって、                                                       キバの雄を疼かせる。                                                                                                すらりとした体格と抜けるような白さは相変わらずだが、以前程大きく感じない。                                                              逆に、筋肉の発達が先行したキバの方が、ガタイは良くなった。                                                                        身長も、まだ及ばないがほとんど変わらないくらいだ。

「………シノ…」                                                                                                    キバは、殊更優しくシノを背後から抱き締めた。                                                                                  零れた名が、高音の虫の音と相俟って低く響く。                                                                                流石に女のような柔肌とはいかないが、抱き締めた感触は心地良い。                                                                   昔は抑制が利かず欲望のまま、力任せに抱いてしまった事も多々あった。                                                                  けれどもう、子供ではないのだ。                                                                                         自分だけでなく、大切な人のための術と技と心を身に付けた。                                                                   

浴衣の合わせの隙間から忍び込ませた手で、引き締まった腹部を撫で上げる。                                                             次いで肩筋に沿って浴衣をはだけさせ、露わになった項にキスを落とす。                                                                 「キバ…」                                                                                                        くすぐったそうに首を回したシノの頬を掌に捕らえて、今度は唇にキスをする。                                                               捻った頭を追ってシノの身体を向き直らせると、深い口吻に転じた。                                                                     抱き締めながら、舌を口腔内に潜り込ませ、唾液を絡め舌を巻き取り、                                                                   苦しくならないように離しては再び吸い付く行為を繰り返す。

「……ん……ン……」                                                                                                 シノが声を洩らし、縋るようにキバの浴衣を握り締めた。                                                                            次第に力が抜けてくるとキバの浴衣に掛かる重さは増し、とうとう足腰が立たなくなると                                                         全てが抱くキバの腕に委ねられる。                                                                                        「…ふ………っ」                                                                                                    幾度目かに唇を離した時には既にシノの身体には力が入らず、キバの支え無しではその場に                                                      へなへなと座り込んでしまう状態となっていた。それでも踏ん張ろうとする脚はガクガクと震えて、                                                   その振動がキバの浴衣を握り締める拳や肩にも伝わっている。                                                                       だが、キバが支えたままそっと寝具の上に座らせてやれば、安定したことで拳の震えは止まり、                                                   肩にかかっていた余計な力も抜けた。                                                                                      それを機にサングラスを外し、腰を支えていた手を脚に移して、キバは浴衣の裾下に潜り込ませ                                                    ようとしたが、シノに慌てて止められる。                                                                                 「………ま…待て。キバ」                                                                                             顔を上気させ息を乱しながらも拒むシノを、眉を寄せて覗き込むキバ。                                                                   「……………嫌、か?」                                                                                             「嫌…ではない、が…」                                                                                                キバの声にシノは俯き、もぞもぞと身体を離してはだけた前合わせを掻き寄せ、乱れた裾を手繰り寄せる。                                              恥じらうように伏せた瞳は熱に潤み、所在なさげに彷徨うも、熟れた唇は言葉を紡ぐ。

「今日…ずっと、緊張していた……」

ちらちらと視線を上げキバの顔を窺いながら、ぼそぼそと言い訳がましく言うシノを、じっと見つめるキバ。                                               「こうなるのは、はじめてではないが…その…こう、あ、改められると………恥ずかしいというか…」                                                   じっと送られる視線に狼狽え、ますますぼそぼそと小さくなっていくシノ。けれど耐えられなくなったのか、                                              「そんなに…ジロジロ見るな……」                                                                                        と、ぷいと顔を背けてしまった。                                                                                          そんなシノを矢張りまじまじと見ながら、キバが言う。                                                                             「いや…。シノも恥ずかしがる事あるんだな〜と思って」                                                                             「あ…当たり前だ…!」                                                                                               キバのしみじみとした応えに、思わず気丈な眼差しを向けたシノだったが、思い掛けずすぐ近くに寄っていた                                              キバの顔にうっと口を噤んだ。

「………緊張、してたんだな…」

仕事から解放されて戸惑っているのだとばかり思っていたが、実は緊張に身体が強張っていたのだと知って、                                            キバは胸がざわつくのを抑えられなかった。                                                                                  自然と、にやりと野性的な笑みが漏れる。                                                                                   「そんなお前も、カワイイぜ?」                                                                                          「か…からかうな…」                                                                                                「いや、マジで」                                                                                                    視線を逸らそうとするシノの顎をそっと押さえて面を向けさせれば、躊躇いながら伏し目をもたげる。                                                  その眼差しを一心に受け止めながら、キバは真っ直ぐで真剣な眼差しをシノに返した。

「今のお前、すっげー可愛い」                                                                                           「〜〜〜っ」                                                                                                      誇張ではなく顔を真っ赤に染め上げたシノに再び口付け、そのままゆっくりと寝具に横たえて                                                      手首を布団にそっと押し付ける。                                                                                         また、前合わせを握り締めた方の手の指を一本一本解いていき、前を大きくはだけさせると、                                                      首筋から鎖骨、胸から脇腹へと愛撫を始めた。

「………」

口を解放し、今度は身体へのキスに転じて、舐め、吸い付けば、赤い花びらのような跡が浮かび上がる。                                              既に固くなり始めた乳首を舌で転がすと、ビクビクと敏感に反応を始めた。

「……く。…んんっ……」

元々、シノの身体はこれ程敏感ではなかった。それどころか冷感とも言えるくらいの感度だったが、                                                   逢瀬を重ねるうちどんどん鋭敏になり、今ではキバが肌に触れるだけで身体が火照る程である。                                                    本当に久しぶりの行為にも関わらず、その感度は鈍るどころか、恥じらいによる興奮のためか、更に敏感さを増しているようだ。

「んっ……は…ぅ」

乳首を強く吸うと、一際大きく身体がしなり、身を竦ませる。                                                                          そんなシノの様子を注意深く見ながら、キバは丹念に脚を揉みほぐして、めくれた裾から手を忍び入れた。                                              先程は止められたが、今度は抵抗はない。                                                                                    「もう、固くなってきんぞ…」                                                                                             芯を持ち始めた中心を下着越しに撫でながら、震えるシノの耳元に囁けば、シノはきゅっと唇を噛み締め                                               恥ずかしそうに顔を背けて布団に埋めた。                                                                                    それでも拒む仕草はないので、キバはひとつ胸元にキスを落とすと体を起こし、シノの浴衣の帯を解き                                                  するりと抜いて、完全に前をはだけさせる。                                                                                   そしてシノの脚を開かせてその間に屈み込むと、下着の上から一物を優しく撫でた後、そうっと露わ                                                   にした蕾に舌を這わせ始めた。

 性感の中心が生暖かい舌により犯されていく感触に、背筋がぞくぞくと震えるも、シノは耐えて声を押し殺した。                                          ピチャピチャと、舐める生々しい音が興奮を高め欲を煽る。                                                                          精神よりも身体の方が先に音を上げて、先走りがとろとろと溢れだした。                                                                  それを見たキバが愛撫を中断し、下着を無造作に脱ぎ放り投げて自身の一物を露わにした。それ故、シノは秘部                                          への侵入を覚悟したが、キバは予想に反して再び上半身への愛撫に戻り、乳首を弾き赤い跡を残していく。

その行為に、シノは僅かだが驚いた。                                                                                

 キバの性交は性急で、いくら始めは優しくともすぐに獣のような荒々しさが現れた。                                                           前戯不足で激痛に耐えねばならなかった事も、一度や二度ではない。                                                                   それが、今回は上から下への直進ではなく、上へ戻ってきたというのは、どういうことだろう。                                                    「……キ…」                                                                                                     シノはキバを呼ぼうとして、言葉を切った。                                                                                    呼んで、何を訊くというのか。                                                                                           どうして上の愛撫に戻ってきたのか、とでも?                                                                                  そんなことをすれば、まるで下への愛撫を期待していたみたいではないか。                                                                逡巡するシノに、呼んだかとキバが視線を向ける。                                                                               シノはどうしようと戸惑ったが、それをキバは不安と受け取ったらしい。

「大丈夫だ。俺に、任せろ」

あやすようにシノの頭を撫で、髪を掬い、頬を包む。                                                                               そのキバの真摯な声と、言葉と、態度に、シノの胸がきゅうぅと痛んだ。                                                                  身体に続いて、精神の方も墜ちた瞬間である。                                                                                自分では露にも思わなかったシノだが、しかしキュンと胸が締めつけられる切ない感じは紛れもなく、                                                   トキメいたのだ。                                                                                                   ドキドキと高鳴りだした心臓に、シノはそれ以上考える事が出来なくなり、ただこくこくと頷いて見せる。                                                キバはそんなシノの額に唇を触れさせてから、身体をシノの脚の間へ引っ込めた。

 

先走りを潤滑油に、キバの指が秘部へ侵入する。                                                                               両脚を担ぎ上げられ胎児のような恰好になったシノは、頭を布団に押し付けて、恥辱と快楽に悶え                                                   ながら必死に耐え忍んでいた。                                                                                          だが、繰り返される指と舌の抜き差しにより徐々に徐々に解されていく入口。そしてそれに並行して、                                                 シノの頑なな忍耐も懐柔されていく。

「ひっ……ぅ、あっ…!」                                                                                               キバの指が前立腺を捕らえた時、ついに我慢できず声を上げた。                                                                      「や……ああっ」                                                                                                  「シノ…」                                                                                                        「キバ、だ、だめ…ソコ…っ」                                                                                            「ココか?」                                                                                                       「あンっ!……だ…から、ダメ…だと言、てっ…!」

しかしシノの抗議も虚しく、キバは弱くイイ部分を執拗にこね回す。                                                                      いくらシノがダメだと言っても、否、厭がれば厭がるほど気持ちの良いトコロなのだから、                                                         手を抜くわけにはいかない。

「あ、あ……や…あぅ…ん…んっ」                                                                                          一本から二本、三本と指を増やしていくと、慣れてきたのかシノの反応がリズムを得てくる。                                                       入口は最早指の挿入に抗う事なく安易に侵入を許すのみならず、ずるずると滑って中への門戸を開けている。                                            ここまで慣らされたのは初めてで、気持ち良い反面物足りなくなってきたのも、シノにとっては初めての経験だった。                                         もしかして焦らされているのだろうかと思えるほど、今回の前戯はやけに長い。                                                              じっくり慣らしてもらった方が有り難い事に違いないが、キバらしくない事に不安も覚える。                                                       だが、指による攻めと、卑猥な音を立ててまさぐる舌に、深く考える余裕はなく、                                                               シノはとにかくキバがその気になるのを待つしかなかった。                                                                         自分から求めるという手段もあったが、そこまで切羽詰まっているわけでもなく、何よりそんな淫乱な事は                                               プライドが許さない。この期に及んで何がプライドかとも思うが、したくないものはしたくないのだ。

だが、シノの焦れったさもそう長いものでは無かった。                                                                            間もなくキバはシノの足を肩から下ろし、許可を請うてからゆっくりと挿入を始めた。                                                          「っ…ぁ………!」                                                                                               「……痛ぇか?」                                                                                                    キバの心配そうな声に首を振るシノ。                                                                                       しかし、いくら慣らしたといっても、矢張り大きく膨らんだ一物は質量が違う。                                                                ズブズブと体内に押し入ってくるものに、シノはぎゅっと目を瞑り、腕を伸ばした際頭上に見つけた                                                   枕を引き寄せると、顔を押し付け抱き締めた。

「………っ…!」                                                                                                   「あぅ…ク……!!」                                                                                                 きつく締め付けられ、キバも痛みに顔を歪ませる。                                                                               それでも更に奥に突き進んで、とうとう全てがシノと繋がった。                                                                        それから暫く身動きを止めたキバだったが、シノが落ち着いた様子になると頬に掌を当てて静かに言う。                                                「シノ……動くぞ」                                                                                              「………」                                                                                                        シノは応える代わりに腕をキバの首筋に回して、キバの唇に己の唇を触れさせた。                                                            「……シノ………」                                                                                            「…………ん…」                                                                                                   二人は視線を絡み合わせると、再び口付けを交わしてもつれ合う。                                                                    「ん……んん゛、ふ…っは…」                                                                                           深く深く口を貪りながらキバが徐に腰を動かし始める。                                                                              シノは暫く耐えていたが、ついに耐え切れなくなると背を反らせて声をあげた。   

「あっ、あっ、キバ…やっ…!キバぁ!!」                                                                                    「シノ。大丈夫だから。俺にしがみついてろ」                                                                                  「ひ…あっ、あうっ、ああ!」                                                                                            これまでのキバに比べれば決して激しくはないはずなのに、シノは単調に突き上げられる快感に                                                    これまでで一番のたうった。                                                                                            気が狂いそうになり、キバの髪といわず首といわず背中と言わず、とにかく必死にしがみつく。                                                     涙が溢れて止まらない。                                                                                               「は…はあっ!ぃ、あっ!アッ!ダメ!」                                                                                      キバの手が今にも達しそうなシノの中心を撫でたため、シノの声が一層上擦った。                                                              「ダメって言われちゃ、やめらんねーよ…」                                                                                    「ンんんっ!!」

自身を穿ち、一物を弄ぶキバに、もう何の抵抗も抗議もできない。                                                                      シノはただ突き抜ける衝動に駆られて、自分を抱く男に縋る他なかった。                                                                 「キバっ、もぉ…!」                                                                                                「イきたいか…?」                                                                                                   素直にこくんと頷くシノをキバは愛おしそうに見つめ、涙に濡れた顔を掌で撫で、                                                              親指で喘ぐ唇を撫でて軽くキスをする。                                                                                     「わかった…。今、イかせてやる」                                                                                           そう言うとキバはシノの片脚を持ち上げて更に奥へ入り込み、単調だった腰の動きを激しくした。                                                   「あ、ぁあっ!あっ!キバ!や、ダメぇっ!」                                                                                   「シノ……!」                                                                                                      キバがシノの先端に触れ解放を促すと、限界に達する。                                                                          「はあっ、ンっ――!!!!」                                                                                            「―――――っ!」

 

 

熱いものを放った二人は息を弾ませ、暫くは無言で呼吸を整えていたが、                                                                  不意にキバがシノの顔を覗き込む。                                                                                       「シノ…」                                                                                                       薄暗い中に浮かび上がるその真摯な表情は、思わずドキリとしてしまうほど男前。                                                            惚れた欲目かしらないが、ここは素直に認めよう。                                                                                惚れ惚れするほど、格好いい。                                                                                           ぽ〜っと魅取れてしまったシノに、キバが労るような優しい抱擁と愛撫を贈る。                                                              「シノ…好きだ……誰よりも」                                                                                             睦言を繰り返し囁き、じゃれついてくるキバに、シノも心の底から愛おしくなって、背中に回した手で                                                   そっと抱き付き返す。無意識の内に爪を立てていたらしく引っ掻き傷のような感触を指先に感じて、                                                   僅かに眉を寄せたが、不意に身体を離したキバに意識を移した。                                                                       そして、真剣な眼差しにドキリとするも、キバの言葉に一瞬、我が耳を疑った。

「次は、何でいく…?」                                                                                           「…………え……つ…次?」                                                                                           「そう。次。座位がいいか?それとも騎乗?また正常位でも…」                                                                       「ちょ、ちょっと、待て…!」                                                                                             キバが当然の如く連ねる言葉に、シノは慌てて待ったをかけた。                                                                      ほとんど脱がされぐちゃぐちゃになっていた浴衣を掻き寄せ、胸を隠すように身体を捻ってキバに背を向ける。                                          「お、俺はもう…」                                                                                                「ん。解った。バックな」                                                                                                「違う!」                                                                                                        キバの強引な誤解を間髪入れずに否定するも、既にやる気漫々のキバを止める術は無く。                                                        「ちょ…ま、待て!キバ!まっ……やめ…!」                                                                                  折角掻き寄せた浴衣は剥ぎ取られ、それでもじたばたと藻掻いたシノだったが、俯せで覆い被さられては手も足も出ない。                                    「大丈夫。俺に任せろ。……サイコーに気持ち良くしてやるからよ」                                                                      耳元で低く優しく甘い声で囁かれた台詞に対しシノは何事か呻いたが、その文句が受け入れられることは結局無かった。

 

 

 

 

                                               

 

 

 



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