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 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、住民らの請求を認めて運転の差し止めを命じた福井地裁の判決を不服として、関電は22日、名古屋高裁金沢支部に控訴した。東京電力福島第一原発の事故後、原発差し止め訴訟として初めての判決だった。関電の控訴により判決は確定しないため、大飯原発を運転させることは法的には可能になる。

 過去の裁判例から、二審判決までには数年がかかることが予想される。

 判決は原告189人のうち同原発から250キロ圏内に居住し、直接的に人格権が侵害される危険のある166人の差し止め請求を認めた。(坂本純也)