神宮桃子
2014年5月23日08時38分
神奈川県動物保護センター(平塚市)で昨年度、犬の殺処分が初めてゼロになったことを受け、黒岩祐治知事は22日、「殺処分ゼロを継続する。動物に優しい県を目指す」と宣言した。センターの登録ボランティアらの表彰式で述べた。今後、保護された犬や猫の譲渡会を県庁でも開くという。
センターには30以上のボランティア団体や個人が登録し、保護した動物を預かって新しい飼い主への譲渡を進めている。譲渡会は様々な事情から交通の便が悪い場所での開催が多く、人が集まる県庁での開催は効果が期待できるという。県は月数回の本庁舎の公開日にあわせ、ボランティアが敷地内で譲渡会を開けるようにする。
ボランティア団体「アニマルプロテクション」スタッフの吉田愛さん(29)も県庁での譲渡会開催を歓迎する。ただ、「殺処分がゼロになったことで『神奈川に捨てれば殺されない』と放棄が増えるのでは、との不安が大きい。殺処分ゼロで終わりではなく、ここからがスタート」と話す。(神宮桃子)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!