15冊目「三佐さん教育する」
「へっ、これが〈D.D.D〉の”戦域哨戒”ですかァ」
「高山三佐サンよォ! テメェらが手柄をかっさらってったせいで、オレらは〈黒剣〉のテストに”落ち”たンだよっ!」
射かけられる矢。炸裂する火球。モンスターの攻撃ではない。
これは、プレイヤーキャラクターによる特技によるものだった。
事前に〈施療神官〉が保険としてかけておいた反応起動回復のおかげで、HPの減少そのものは少ない。
それでも、ディスプレイ越しの世界ながら、緊迫した空気にユズコは息を飲んだ。
日本サーバのフィールドにおいて、プレイヤーがプレイヤーを攻撃する行為は、珍しい。
ユズコは他人の心情に敏感な方だ。
顔色や声色を伺ってうまく立ち回ることが、自分の数少ない特技で処世術だと自覚している。
だからこそ。真っ直ぐ向けられた敵意に、意識が白くなった。
今は、教導部隊の大規模戦闘の演習中。
それにあわせて戦域哨戒班の高山三佐は訓練として、ユズコたち新入メンバー数人を引きつれ、少し離れたエリアで大規模戦闘の推移を観察していただけのはずだった。
ほぼエネミーの登場しないはずのエリアにいた油断で、駆け出し班員たちに混乱が走る。
いつもマイペースなユズコですらこうなのだ。他の駆け出しメンバーに至っては全く統制がとれていなかった。おそらくは、初めてプレイヤーからの襲撃を受けたものもいるのだろう。
それを引き締めたのは、全く平時と口調の変わらない、高山三佐の声だった。
「皆、深呼吸。落ち着いて。これもゲームの枠組内です。それに、向こうの狙いは私でしょうからね。極端に騒がなければ、あなたに矛先は向きません」
そうだ。高山三佐の言葉に、ユズコは思考の空回りを押しとどめる。
〈エルダー・テイル〉日本サーバにおいて、プレイヤー間の戦闘は一般的ではないがルールの枠組みで認められている行動の一つではある。個人的に悪意や敵意を向けられていることとイコールではない。
「突然のことでびっくりしてしまいましたよー」
「ほら、ダルタスくん、前に出てっ」
「わ、わーってるよっ!」
言葉で自分の感情に枠をはめて整理し、ユズコは思考を次へと進めた。
深呼吸をして、襲撃者を観察する。
上限一杯の6人パーティ。〈武闘家〉に〈盗剣士〉が2人、弓の〈暗殺者〉に〈妖術師〉、〈森呪遣い〉。ひどく攻撃的な編成だった。
「それで腹いせというわけですか。レザリックさんから聞きましたよ、この前の候補者はさんざんだったと。なるほど、実際会ってみるとそれも頷けますね」
高山三佐の冷淡な言葉。
基本的に相手に敬意を払う彼女らしくない、と思いかけ、ユズコはその意図に思い当たった。
”ざ・らいとすたっふ”俺会議が得意とする、リアルタウント。特技によらぬ、言動でもってプレイヤーの意識を引き付ける、邪道とも言えるプレイヤースキル。
襲撃者にユズコたち他のメンバーを印象づけないため、あえて悪役めいた動きをとっているのだ。
「……っ! そもそも卑怯だろうがっ! 大規模戦闘ってのは24人でやるもンだろう! それを、さらに人数突っ込んでやるなんて反則じゃねェか!」
「見解の相違ですね。というかそもそも、私たちが介入しなかったら、単にあなたたちが全滅していただけだと思いますが。メインタンクパーティ、壊滅してましたよね」
「あ、あれはなァ、サブタンクが日和ってやがったのが悪いンだよ! オレらは全力で殴りに行ってた!」
「ほー……」
「……な、なンだよその生暖かい声は! こちとら〈黒剣〉の入団候補だったンだぞ! くそっ、テメェら低レベル野郎なんざ、囲んで棒で殴っておしまいだかンなァ!」
「あーあ、やっちまいましたよォ。テメェらの方こそ、ジェームスサンの”地雷”を”踏”ンじまったようだなァ」
「……なんだろう。俺、こいつら相手に一瞬でもびびってたのが恥ずかしくなってきたんですがなんだこの愉快な芸風の人たち」
「ンだとォ! 兄貴はなァ、”お花茶屋の血まみれジミー”っていやァ葛飾で知らないヤツはいないリアル〈武闘家〉なんですよォ!」
「ご当地密着すぎる名声ですねー」
必死に言い返す襲撃者。緊張が一気に緩む。
筋違いのお礼参りをする割に、彼らにも妙に律儀なところがあるらしい。
だが。
「”高慢”やがって! 〈吟遊詩人〉なんざ武器攻撃職”モドキ”の残念職で偉そうに”言う”ンじゃねェ!」
襲撃メンバーの一人の言葉に、一瞬、沈黙が広がった。
「……な、なんだよテメェら! ビビリやがったのかオラァ!?」
その沈黙を破ったのは、〈D.D.D〉の戦士職、〈守護戦士〉のダルタスのため息だった。
「……地雷だな」
「……うん。地雷だね」
彼の囁きに、〈D.D.D〉のほかのメンバー……ユズコからすれば先輩にあたるキャラクターたちがさざなみのように応じる。
先ほどまでの戦慄はどこへやら、その言葉にはどこか、哀れむような色があった。
まだ高山三佐との付き合いの短いユズコには意味がわからない。
そしてそれは、襲撃者側にしても同様だった。
その疑問を吹き飛ばしたのは、低く、静かな、女の声。
先ほど〈D.D.D〉側の混乱を収拾したのと同じ、高山三佐の言葉だった。
「……ほほう。〈吟遊詩人〉は武器攻撃「もどき」と」
彼女の声は、全く、徹頭徹尾、平素と変わらない。
ギルドホールで作戦を告げるとき、戦域哨戒班として状況を伝えるとき、なんということはない日常の会話をするときと。
だが。ユズコの声色を伺うことに特化した耳は、彼女が「平素と変わらない口調を装っている」だけだということを、敏感に聞き取っていた。
その、何かを押し殺したような声で、高山三佐の独白に似た言葉は続く。
「残念職と。へっぽこ職と。永続支援歌だけ歌って立ってればそれでよいと。レイド以外じゃ使い物にならないと。アイドル職、マスコット職と。殴るとかいらんことするなと」
「いや、そこまでは言ってない……」
それに込められたのは、悔しさ、苛立たしさ、諦め、怒り……。
平坦な口調に潜む言外の圧力、怨念めいた、どす黒い感情系の雰囲気に、襲撃者側の〈武闘家〉……ジェームスすら思わず弁解をしかけた。
だが、それを徹底的に黙殺し、高山三佐は身の丈以上もある大鎌を構える。
「いいでしょう。ここで退くならよし。そうでないなら、教育の時間です」
「ちょっ……女史! 一応こいつらレベルカンストパーティですよ! 手の内さらすのももったいな……」
「黙りなさい、ダルタス」
「アッハイ」
賢明なるダルタスはその狂気めいた迫力に一切反論しなかった。
高山三佐とある程度の付き合いが為した本能的な護身完成である。
しかし、襲撃者側には哀れそんなことを理解する余地などない。
「へ、へっ、何か知らないけど、やるこたァ変わらねェぜ! こいつら”ブッ倒し”て、〈黒剣〉に”武勇伝”にすンぜ!」
「ひひっ、〈吟遊詩人〉が雑魚つれて少人数になるのを待ってたンですから、ボスも性根が悪ィや。”袋叩き”にしてやりますよォ!」
「お手軽に雑魚を”蹂躙”するだけの簡単なお仕事ってなァ! やれっ!」
かくて、襲撃者側の攻撃が〈D.D.D〉側へと押し寄せた。
〈暗殺者〉の矢、〈盗剣士〉の連続攻撃、そして〈妖術師〉の攻撃魔法のみならず、戦士職の〈武闘家〉や回復職の〈森呪遣い〉すら、守りを無視して攻撃特技を連発してくる。
「おらァ! 攻撃は最大の防御ってなァ! ちまちま支援しかできねェ〈吟遊詩人〉なんざァお呼びじゃねェンだよ!」
だが、その先制攻撃を受けても、〈D.D.D〉側は誰一人として、倒れなかった。
最もレベルとHPの低い魔法攻撃職であるユズコですらだ。
回復職の特技のおかげ、だけではない。
それは、高山三佐が使用した特技、パーティの回避率を極端に高める〈吟遊詩人〉の特技〈跳躍のガイヤルド〉と、味方1人のステータスをほんの短時間、使用者と同じものに書き換える〈共鳴するデュエット〉によるものだ。
パーティメンバーの回避率を高め、さらにレベルの低いユズコのステータスをLV90の〈吟遊詩人〉相当に書き換えることで、猛攻を凌いだのである。
「〈吟遊詩人〉は武器攻撃職としては、攻撃力で劣ります。戦士職……いや、ともすれば回復職級でしょう。ですが、それが、なんですか?」
おそらくは、再使用規制時間の長い大技を最初に集中させたのだろう。
勢いの落ちた襲撃側の攻撃を裁きながら高山三佐が動いた。
「説明書は読みましたか? 自分と知り合いの職業以外は斜め読みをしただけではありませんか? 敵を知らず、己を過信しては百戦ことごとく危ういことになりますよ?」
高山三佐を中心にした、〈D.D.D〉メンバーのアバターに、多重のエフェクトが重なる。
剣を模したアイコン。ターゲットサイトを模したアイコン。時計を模したアイコン。
赤く揺らめくエフェクト。青く輝くエフェクト。残像。
全てが、パーティ全体の能力を増強する〈吟遊詩人〉特技の効果中であることを示すもの。
レベル差によって押し負けていた形勢が、その補助によって拮抗していく。
支援特技を使用した高山三佐が鎌で戦線に参加することで、戦況は逆転した。
「〈吟遊詩人〉の特性は多彩な能力増強と、能力弱体、状態異常を広範囲に引き起こす〈呪歌〉の数々です」
ユズコは、かつて、”ざ・らいとすたっふ”こと中二……クーゲルが高山三佐を評して口にしていたことを思い出した。
(二の黒翼は現在の司。その"チカラ"は『睥睨する瞳』。権能は並列思考と広域認識。複数の事象を逃さず幅広く認識し、状況を正確に把握するのが、彼女の法則外異能)
その言葉が、眼前の高山三佐の動きと結びつく。
高山三佐は、ただ単に長時間持続する能力増強特技を使用しつつ戦っているだけではない。
周囲の味方の攻撃に合わせ、大技を使った者には再使用規制時間を短縮する特技、魔法攻撃に対しては、それを反復増強する特技といったように、戦況の推移に対応した逐次支援も行っている。
それを適切に行うだけでも、高い集中力と周囲を把握する広い視界が必要だ。
しかも、そういった〈吟遊詩人〉においてイメージされる支援職として十分以上の動きをしながら、高山三佐はさらに、攻撃にも参加をしているのだ。
これが自身の位置取りに意識を割かなくてもよい弓によるものだったならまだ理解もできる。
しかし、高山三佐は、これを敵との間合いが重要な白兵武器である大鎌で行っているのだ。
並みの集中力で、その全てを成立させられるとは思えない。
それこそ、中二青年が「法則外異能」などと大仰な呼び方をしたくなるのがわかるほどのタスクの並列、練達のプレイヤースキルだった。
そして、プレイヤーが支援と並行して攻撃に集中力を割けるのならば、たとえ〈吟遊詩人〉であってもその火力は馬鹿にならない。
〈吟遊詩人〉は武器攻撃職としては攻撃力は低い。だが、〈吟遊詩人〉の能力増強特技はパーティ全体……つまり、使用者自身にも恩恵を与えるのだ。
「能力増強を多重に使用すれば、〈吟遊詩人〉の性能はまあ、同レベルの〈暗殺者〉〈盗剣士〉の7~8割程度にはなります。そして、同程度の能力増強が同時にパーティにも効果を及ぼすと考えれば……〈吟遊詩人〉は「攻撃職」の名に恥じぬ価値がある」
高山三佐の手にした大鎌が大きく二度、三度と振るわれる。
命中と同時に、不吉な黒いエフェクトと、クリティカルヒットを示す音が響いた。
流血、呪詛、放心、萎縮、ばらばらとバッドステータスを示すアイコンが敵に追加されていく。
「な……っ。くそっ、なんだよこの特技っ」
「〈吟遊詩人〉の特技ではないですよ。これは武器の付属効果です。プレイヤー襲撃を薦める気はありませんが、一つアドバイスを。他のキャラクターの武器が見えているなら、その効果を確認しておくべきですよ。共闘するにしろ、対決するにしろ」
「チクショウ、”下がるぞ”テメェら!」
襲撃者たちの陣形が崩れ、戦士職が後退する。
だが、おかしい。ユズコは漠然とした違和感を覚えた。
敵全体が撤退の構えを見せるにしては、〈D.D.D〉側の戦士職、ダルタスを押さえこむように、敵の〈盗剣士〉が踏みとどまり続けているのは妙だ。
まるで、自身を高山三佐と他の〈D.D.D〉メンバーの間に挟み込むような位置取り。
(高山三佐サンよォ! テメェのせいで、オレらは〈黒剣〉のテストに”落ち(ハジカレ)”たンだよっ!)
(ひひっ、〈吟遊詩人〉が雑魚つれて少人数になるのを待ってたンですから、ボスも性根が悪ィや。”袋叩き(ボコボコ)”にしてやりますよォ!)
(お手軽に雑魚を”蹂躙”するだけの簡単なお仕事ってなァ)
相手の言動。弱体化した格下の敵を叩こうとする心性。目的とするのは、こちらの全滅ではなく、高山三佐への意趣返し。
ユズコの思考のピースがかちりとはまる。
ならば、敵の意図は。この動きの先にある展開は。
――おそらく、いつかゴザルから聞いた、〈西風の旅団〉のギルドマスターを迎え撃つために、”ざ・らいとすたっふ”が使ったのと同じ作戦。
すなわち、敵主力を分断した後の、包囲殲滅だ。
「山ちゃんセンパイ……っ! 下がってくださいっ! 集中攻撃されますっ」
「さァせねェよ!」
鎖のエフェクトが2つ輝き、高山三佐と〈D.D.D〉の戦士職の足に絡みつく。
〈妖術師〉の移動阻害魔法だ。これで、ダルタスは高山三佐のカバーに回れない。
だが、高山三佐は、それを全く意にも介さずに言葉を続ける。
自分を包囲して集中攻撃をせんとする相手の動きを、むしろ待ち構えるように。
「先ほど、貴方は言いましたね。〈吟遊詩人〉なんて武器攻撃職もどきだ、と」
「”事実”だろうが! 本物の火力に潰れて吹っ飛びなァ!」
そして、さらに高山三佐は敵陣に踏み込んだ。
魔法攻撃を繰り返す〈妖術師〉と〈森呪遣い〉を攻撃するためか。だが、近づいたものの、鎌が届く距離になる前に、敵の包囲は完成していた。前面しか攻撃できない鎌による武器攻撃では牽制もしきれない。
「ある面でそれは正しい。〈吟遊詩人〉最強のダメージソースは武器攻撃ではなく……」
攻撃的な6人の魔法攻撃、武器特技が殺到する、その直前に。
「――〈歌〉なのですから」
高山三佐を中心に、続けざまに衝撃が弾けた。
〈吟遊詩人〉の特技には、武器攻撃でも、魔法攻撃でもない、特殊な攻撃手段がある。
それが、魔歌攻撃。
自分を中心の一定範囲に存在する敵味方に対して、無差別に効果を及ぼす、ひどく使いにくい攻撃特技だった。バッドステータスの付与や高い威力など、性能自体は悪くないものの、味方にも影響を及ぼす点、武器攻撃職としてはHPの低い〈吟遊詩人〉はソロでの冒険の機会や前線に一人突出して立つことが少ないという事情も、この特技の評価をさらに下げている。
高山三佐が連続で使用したのは、そうした魔歌攻撃だった。
「な……っ」
不意を打たれてバッドステータスで動きを止めた襲撃者に、追い討ちをかけるようにして一際派手な黒のエフェクトが展開される。
魔歌特技の中でもダメージに特化した特技、〈死神のディミヌエンド〉。
漸次弱体の名が過小評価に思えるほどの勢いで、対象の生命力バーを減衰させる高火力の魔歌特技。
その威力ゆえに味方への被害も甚大であり、通常のパーティ、レイド戦闘ではまず利用価値のない”使えない特技”。
それにより、襲撃者たちのHPは見る間に刈り取られていく。
〈D.D.D〉戦域哨戒班のトップ、高山三佐。
その立場から誤解されがちだが、彼女はサーバーでも有数の攻撃的ビルドで知られる〈吟遊詩人〉なのであった。
「〈死神のディミヌエンド〉のダメージは、対象がバッドステータスを受けているほどに増強されます。私の大鎌に対策をとるか、〈森呪遣い〉がきちんと回復行動をとっていれば、全滅は免れたかもしれませんね」
漏れなくHPを0にした6人の襲撃者を見下ろし、高山三佐は付け加えた。
「〈黒剣騎士団〉は、あれで美学とメンツの集団ですよ。もしも貴方が私たちを全滅させたとしても、それは手土産になるどころか、マイナス評価にしかならなかったでしょう。レザリックさんに門前払いされるなら幸運。最悪、ギルドマスターがこのことを知ったら、どうなるかは私にも想像がつきません。……あと。貴方たちのような人が〈吟遊詩人〉の悪評を振りまくから、こんなに楽しい職なのに残念職とかへっぽこ職とか言われて後進の人が入ってこないんです。ああもう、大規模戦闘でもパーティの長期戦でも、〈吟遊詩人〉が輝く場面はたくさんあるというのに人が少ないからノウハウの継承はされないし攻略サイトでも扱いが悪いし詩人、神祇官、付与はマゾだとかいわれなき中傷が……」
「あの、山ちゃんセンパイ、もう襲ってきた人たち、消滅してますけどー」
「……女史怖ェ……」
「久しぶりに見たね、三佐さん無双……」
「こほん。……少し、熱くなりすぎました。私もまだまだ未熟ですね」
どうやら、他の戦域哨戒班メンバーにとって、彼女のこの豹変ぶりは想定の範囲であるらしい。
ユズコはディスプレイの前で、「〈D.D.D〉観察日誌」と書かれたテキストデータを開き、短いメモを書き込んだ。
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【ユズコの〈D.D.D〉観察日誌】
○山ちゃんセンパイ
・〈吟遊詩人〉で戦闘哨戒班のリーダー。
・二代目三羽烏の最若手さん。クールでかっこいい。クシさん大好き。
・がんばる人に優しい。
・おーばーげいず! byチューニさん(目配りすごい!)
・意外と根に持つタイプ(new!)
・〈吟遊詩人〉の悪口を言うとすごく怖い(new!)
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◇ ◇ ◇
「あ、おかえり山ちゃん」
「「「「「「おかえりなさいませ高山の姐御っ!」」」」」」
「ねえ、この子たち、さっき山ちゃんに弟子入りしたいって入団希望出してきたんだけどさ。知り合い?」
「…………」
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