訪日外国人旅行者 4月も過去最多更新5月21日 14時21分
先月、日本を訪れた外国人旅行者は、円安や東南アジアからのビザの発行要件の緩和などで123万人余りとなり、1か月間の旅行者数としては最も多くなりました。
日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で123万1500人となり前の年の同じ月に比べて33.4%増えました。
これはことし3月の105万人余りを大幅に上回り、1か月間の旅行者数としては最も多く、2か月連続で過去最多を更新しました。
外国人旅行者は▽円安傾向が続いていることや▽東南アジアから日本へのビザの発行要件が緩和されたことを背景に増加し続けていますが、これに加えて▽先月は桜シーズンだとして海外でのPRを集中的に行ったことも効果的だったということです。
国や地域別では前の年の同じ月に比べて▽フィリピンからの旅行者が129.5%▽中国からが90.3%と大幅な伸びとなりました。
日本を訪れる外国人旅行者は去年、初めて年間1000万人を超えましたが、ことしはそれを上回るペースで推移しています。
日本政府観光局は「好調な状況は5月も続きそうで、観光シーズンの夏に向けて誘致活動を強化していきたい」と話しています。
「桜と羽田発着枠の効果」
観光庁の久保成人長官は記者会見で、先月、日本を訪れた外国人旅行者が1か月間として過去最多を更新したことについて「4月を桜のシーズンとして集中的に宣伝し、日本の桜を見るツアーが定着してきた結果だ。また、羽田空港の国際線の発着枠が拡大されたことも好調な要因の1つだ」と述べました。
そのうえで、久保長官は「5月も好調を継続していると認識している。今後も相手国の市場に合わせた効果のあるPRを進めたい」と述べ、夏の観光シーズンに向けて誘致活動を強化する考えを示しました。
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