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北野武監督、ASKAぶった斬り「シャブ&飛鳥って俺がつけた」

北野武監督は、ASKA容疑者について“ビートたけし節”で面白おかしく斬った=東京・内幸町

北野武監督は、ASKA容疑者について“ビートたけし節”で面白おかしく斬った=東京・内幸町【拡大】

 北野武として叙任式典に出席後、報道陣の前に登場した監督は、すっかりコメディアンのビートたけしに変わっていた。

 ASKA容疑者の覚醒剤事件についてコメントを求められると、開口一番「シャブ&飛鳥って俺がつけたんじゃないのかな」。昨年8月に週刊文春が初めて疑惑を報じた際の見出しを引き合いに出し、“毒舌”のゴングを鳴らした。

 2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕された女性元アイドルの逃亡劇を挙げ、「もうちょっと逃げまくっていれば、俺の番組(レギュラー出演するTBS系『情報7daysニュースキャスター』)の視聴率が上がった」と言いたい放題だ。

 たけしが駆け出しのころ拠点だった浅草では、先輩芸人がヒロポン(終戦直後に蔓延した覚醒剤の一種、1951年に法律で禁止される)で亡くなったという。「早死にした芸人は、ほとんどヒロポン(中毒)だから。俺らの時代は禁止されていたからよかったけど。本人の意識では止まらない。頭が欲しがるんだ」と毒舌まじりに薬物の恐怖を力説した。

 また、「いつもお笑いで笑わせているから、楽しい人なわけではない。俺だっていつもブスッとしてる。仕事は別物だと思う」と芸能人は世間が抱くイメージとは違う顔があることを前置きし、数々の名曲を生み出してきたASKA容疑者について「きれいな詞を書く人が、あんなことをやって…という言い方は間違いなのかな」とも。

 続けて「ファンの人はショックじゃないのかな。愛の歌を歌ってるわけだから、裏切られたと思ったのでは」と世間に与えた衝撃に思いをめぐらせていた。

(紙面から)