ボードゲームに興味はあるけど、どう始めたらいいの?
ボードゲームに興味を持って、最初に詰まるのはここじゃないか。
友人に勧められたならともかく、テレビや新聞、ブログなんかでボードゲームを知ったなら、どのゲームから始めたらいいかも分からない。
皆が最初につまずくであろう、そして慣れると忘れてしまうポイントについて、思い出しながら話してみる。
まずは先輩を探せ
どんな趣味でもそうだが、先達が近くにいるならまずは頼るべし。
店があるなら行ってみるべし。
これが基本。
実際、友人に誘われてゲームをやって、そのままハマるというのがパターンとしては一番多いと思う。
みんなでワイワイ(写真はゲームマーケット大阪)
ある程度大きな都市圏にいるなら、ボードゲーム屋があるので「初心者向け」というゲーム開催日に行ってみるのが良い。
日によっては完全にマニア向け、という事もあるのでこの辺は事前に要確認。
「プレイ卓があるので一人で来ても遊べます」
とうたっている店もあるが、店の雰囲気と客層によっては入りづらかったりする。やっぱり安心なのは何らかのイベントのタイミングだろう。
地方都市、田舎で専門店なんか見付からない。
そんな地域でも「サークル」と称して有志がゲームしている場合も多い。
ただ、こちらもマニアックに先鋭化している集団もあるので、初めての人が入って楽しめるかはそのサークルのメンバー次第。
最近はサークルもブログで結果報告を上げているところも多いので、事前に雰囲気を掴んでおけばいいと思う。(結果報告に同じゲームばかり並んでいたり、厳しくポイントを付けてランキングしているところなんかは初心者には難しいかも)
先達がいない!
上記のどれも見付からない。
そうなったら自分でやってみるしかない。
一人ではゲームにならないので、興味を持った友人何人かと、恐る恐る初めてのゲームをやってみる事になる。
友人もいない?それはちょっとフォローしきれないので、まずは頑張って友人作りから始めてください。
ちなみに自分の周辺ではなぜかmixiがボードゲームの繋がりでよく使われている。あとはLINE。
ソーシャル・ネットワーキング サービス [mixi(ミクシィ)]
趣味の繋がりで本名は晒したくないからか、Facebookは全くダメ。
mixiもコミュニティの過疎っぷりはどうしようもないところまで来てるのにねぇ。なんでしょうね、この寂れた商店街の寄り合いのようなコミュニティ。
使われてるのは個人の「スケジュール」を使用したボードゲームの集まりを開催するお知らせ。
Googleカレンダーとかでも出来ないことはないと思うけど、とにかく「趣味(ボードゲーム)でしか使わない」「必要な機能が簡単に使える」という、ちょうど良い所にあるんだろうね。いや、途半端なところか。
意外に参加者に二十歳前後の子もいて、「おお、こんな歳でmixiを」と別のところで感心したり。
おすすめ、「はじめてのボードゲーム」
そんな訳で、「自分でボードゲームを初めてみるには?」という時のお勧めゲームをいくつかご紹介。
初めてゲームをするにあたって、抑える点はこの辺か。
- ボードゲーム「らしい」こと
- それほど時間を取らない(いわゆる「軽い」ゲーム)
- ルールがそれほど難しくない
ゲームボード「らしさ」をさらに考えるとこういうことになるだろうか。
- 「運」だけじゃない(双六・ギャンブルではない)
- 「完全情報ゲーム」ではない(将棋や囲碁と違い、隠された情報がある)
- 「駆け引き」「騙り(ブラフ)」が重要
特に三番目は重要で、難しいゲーム、面白いゲームならテレビゲームにもいくらでもある。面と向かってゲームをするんだから、駆け引きするところこそ、ボードゲームの面白さだと思う。(もちろんその要素を省いたボードゲームもある。これしか認めない、という意味じゃないが、「らしい」ゲームの特徴として)
ゲームに合う、合わないもあるので、最初はいくつか買った方が安心だろう。それなら最初は安いものがいい。そう考えていくと、どうしてもカードゲームが多くなる。ボードを使った大きなゲームより、カードは当然安いからだ。
実際、手軽に遊べる、ということでは「500円ゲーム」というジャンルもある。
これは高額化していた同人ボードゲームへのアンチテーゼとして始まったものらしいが、その中でも「ラブレター」なんかはリメイクされて海外に出て行くほどに成功している。
ちなみにこちらはドイツの百貨店で見かけたラブレター海外版。顔が濃いね!
安く手軽な名作ゲームは、元々は賭博用、という出自の物が多い。
日本だと花札のようなもの。
イタリアでは「クク」、賭博用ゲームとして大流行し、軍隊で禁止令が出たほど。
「クー」も名前は少し似ているけど、全く別のゲーム。これはフランス、かな?
「クー」はどちらかと言えば大人数向き。買うならオリジナルの「クク」ではなく、分かりやすくアレンジされた「クク21」(上の写真の物)がお勧め。オリジナルはちょっと分かりにくい。味があっていいけどね。
「クク」は少人数からでも遊べるし、「ブラフ(はったり)」がゲームの中核をなしているあたりは入門としても面白いかもしれない。
「ラブレター」含め、この三つのゲームはトランプの「ブラックジャック」に近いゲーム感覚だと思う。
単純で賭博用、ということは裏を返せば「運の要素が大きく、自分でどうしようもない曲面になることも多い」ということ。ボードゲーム好きならゲームとゲームの隙間に、時間調整用にちょっと入れるゲーム、という感じ。
もうちょっと難しいものなら「傭兵隊長」あたりか。
1ラウンド10分弱の戦闘を繰り返して領地を拡大していく、イタリア版「信長の野望」ボードゲーム。ボードは得点板で、あくまで戦闘はカードのみ。二人からでも十分楽しめるので、初めてでも良いと思う。
他には「バトルライン」とか。二人専用の対戦ゲームで、ギリシャ戦争をテーマにしてるが、カードで作る役はなぜかポーカーと同じ。ゲーム自身より、「ここはオレの勝ち」と論理的に「説得」する必要があるのが独特。
人数が増えてくるとおすすめのゲームも俄然増えてくる。前に紹介した「Dixit」もそうだし、テンポが速いゲームとしては「ニムト」「マンマミーア」なんかもいい。
どれもワイワイやりながら、相手の手で自分の結果が左右される当たりはまさに「ボードゲーム的」。
今回挙げたのは、どれもメジャーなゲームなので、ボードゲーム体験会などに行けば触れる機会も多いと思う。
ちなみに我が家の場合は、家に人を呼んでゲームをワイワイとやっている。
ゲームをしながら飯も食べて、疲れたらこっちでダラダラ話をして。
畳の上でまったりゲーム
家に人を呼ぶ関係上、ブログ上で参加募集は出来ないが、まったりしたスタイルが好きならそんな方法もあるよ、というお話し。
とにかく機会を見つけて、自分に合うゲームを探して貰えれば。
何歳からでもできるし、何歳からでも始められる。それがボードゲームの良さなんだから。