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テロ対策強化の中国 再び起きた爆発事件
5月23日 4時56分

テロ対策強化の中国 再び起きた爆発事件
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中国・新疆ウイグル自治区のウルムチで、車が暴走したうえ爆発物を投げつけるなどして31人が死亡した事件で、習近平指導部は中国全土でテロや治安維持対策を強化していたさなかの事件に大きな衝撃を受けているものとみられます。

国営の新華社通信によりますと、新疆ウイグル自治区の中心都市ウルムチでは22日、野菜などを売る朝市に2台の車が突っ込んで暴走し次々と人々をはねたあと、何者かが車から爆発物を投げつけるなどして31人が死亡、94人がけがをしました。
中国政府は今回の事件を「暴力テロ事件」だとしたうえで、習近平国家主席みずから迅速な捜査と犯人の厳しい処罰、それに連鎖的な事件の発生を防ぐよう指示しました。
ウルムチでは先月30日にも駅で爆発が起きて3人が死亡、79人がけがをした事件が起きたばかりで、今月に入ってから中国全土でテロや治安維持対策を大幅に強化していました。
また来月には1989年に北京で起きた天安門事件から25年、再来月にはウルムチで起きた大規模な暴動から5年となり、社会の安定を最優先とする治安当局にとっては政府への抗議行動や暴力事件に対し、ふだんにも増して神経をとがらせる時期を迎えています。
こうしたさなかに起きた今回の事件に習近平指導部は大きな衝撃を受けているものとみられますが、こうした事件が起きるたびに「テロとの戦い」を訴えて締めつけを強化するばかりで有効な手立てを見いだせていないのが現状です。

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