タイのクーデター 陸軍司令官が首相代行5月23日 4時56分
22日、軍がクーデターを宣言したタイでは、全権を掌握する陸軍司令官が当面首相の職務を代行し、暫定政権の選出を進めるものとみられます。
反政府デモの長期化やインラック前首相の失職などで混乱が続くタイでは22日、プラユット陸軍司令官がクーデターを宣言し、夜間外出禁止令や5人以上の集会の禁止などを相次いで発表しました。
これを受けて首相府周辺やバンコク郊外で集会を続けてきた反政府デモ隊や政権支持派のグループはそれぞれ集会を中止し、大きな混乱は起きていません。
関係者によりますとプラユット司令官は22日、軍主導で行われた政権側と反政府デモ隊などとの協議で、インラック前首相の失職後も残る閣僚の総辞職を迫ったところ拒否されたためクーデターを決断したということです。
クーデターにより閣僚は全員職務停止となり、当面はプラユット司令官が首相の職務を代行して暫定政権の選出を進めるものとみられます。
一方、バンコクでは夜間外出禁止令を受けて主要な公共交通機関が運行時間を短縮し、商業施設が閉店時間を早めるなど市民生活への影響が出始めています。
タイには現在、バンコクを中心に少なくとも5万人余りの日本人が暮らしており、多くの日系企業が進出しているだけに今後、企業活動などに影響を及ぼすことが懸念されています。
クーデター宣言を受けてバンコクの日本人学校は23日、休校措置をとったほか、日本大使館は現地の日本人に不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
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