07 Jan 2014

SakuracoinとSha1coinの開発

Litecoinをフォークして、SakuracoinSha1coinというのを作りましたので紹介します。

Sakuracoin

SakuracoinMonacoinの元となった、いわゆる旧Monacoinのブロックチェインが扱える互換コインです。

旧Monacoinのジェネシスブロックを解析し、謳われていた仕様を満たすようにしました。

Monacoinは海外へ事前アナウンスをしたため、大変な人気となってしまい、他の海外コインとあまり大差がなくなってしまった感じがします。

Sakuracoinは海外へのアナウンスをしておりませんので、コイン保有者はほとんど国内のユーザだと思われます。もし、海外に誰かが情報を流すとどのようになるのか予測できません。人気が出るかもしれませんし、「同じようなものは不要」とか「プリマイニングしてるじゃないか」といった感じで見向きもされないかもしれません。

国内ではまだまだ派生コインのユーザも採掘者も少ないので、これからゆるゆるとシェアを広げていけたらなぁとぼんやり考えています。採掘難易度(=Difficulty)はまだまだ低いので、ソロで採掘可能です。といってもGPUがないとちょっと厳しいぐらいの難易度はあります。

あと余談ですが、sakuracoinというハンドルを使っていた方がいらっしゃるようです。同じ名称を使ってしまって、少し申し訳なく感じております。

Sha1coin

Sakuracoinの開発でだいぶ理解が深まったので、2chのトリップ文字列を検索するエネルギーをコイン生成に使えないかと思い、Sha1coinを開発しました。

名前の通り、Proof of WorkにSHA1というアルゴリズムを使っております。SHA1はBitcoinで使われているSHA256よりもかなり弱いので、かなり実験的です。SHA1を一度かけてBase64文字列を生成し、その文字列から26パターン取り出してさらにSHA1をかけ、結果をXORするという作りになっております。現状では256ビット中の160ビットしか使っておりませんが、難易度が上がってきたら、残りのビットにも何かを入れようと考えています。(そんな時代が本当に来たらいいですね。)

原理的にはBitcoinと同じようにGPU化,FPGA化,ASIC化が可能だと思いますが、生まれたばかりの派生コインにそこまでのパワーをかける人がすぐに出てくるとは思えません。ただ、GPU化についてはトリップ文字列検索ソフトがすでにありますので、需要があれば誰かが作るかもしれません。

ということで現状ではCPUで採掘することになりますので、ウォレットの設定でgen=1とか、デバッグコンソールでsetgenerate trueとかで採掘してください。

外部で動作するcpuminerも作成しました。トリップ文字列検索はまだ作っておりませんが、こちらの方が採掘自体の効率はよいです。

ただし、現在の難易度に合わせてチューニングしているところもあるので、難易度が上がったらもうちょっと考えないといけないです。

最後に

したらば掲示板でアイコンや翻訳ファイルを提供していただき、大変感謝しております。クライアントの品質が上がれば人気も上がるのではないかと思いますので、これからも改善していきたいと考えています。

また、こんなマイナーなコインを継続的に採掘してくださる方にも感謝しております。ブロックチェインの進行が滞るとトランザクションが処理されなくなってしまいますので、非常に重要な貢献です。メジャーなコインでは考えもしませんでしたが、作ってみて採掘者に支えられているんだなぁと実感しております。

あとはどのように広めていくかですね。せめて電気代だけでもペイできるような状態に早めに持っていきたいです。