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情報システム
驚愕の量子コンピュータ 日経コンピュータ

[量子コンピュータ4]D-Waveの課題と期待 (3/3)

2014/05/22
中田 敦=日経コンピュータ筆者執筆記事一覧
出典:日経コンピュータ 2014年4月17日号  pp.36-37
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 D-Waveが超伝導回路を使うのに対して、レーザーネットワーク方式では「縮退パラメトリック発振器」や「半導体レーザー」を使用する。レーザーネットワーク方式ではレーザーの「偏光」(光の偏り)によって、3次元イジングモデルのスピンを表す。
 レーザーネットワーク方式はまず、量子力学の現象の一つで絶対零度よりも理論上低い温度とみなせる「負の温度」に3次元イジングモデルを冷やす。これを加熱していくことで、3次元イジングモデルのエネルギーが最小となる状態を作る。
 3次元イジングモデルが負の温度にあるとき、レーザーは発振(レーザーが光ること)をしない。ところが3次元イジングモデルを加熱していくと、ある点でレーザーが発振する。その時点のスピンの向きの組み合わせ(配列)が、3次元イジングモデルのエネルギーを最小にする配列になっているのだという。
 レーザーネットワーク方式は、図2のグラフで考えると、「基底状態」をグラフの下の方向(負の温度の領域)から探索している。量子アニーリングは、グラフの上の方向から基底状態を探索するため、基底状態(厳密解)ではなく局所最適解(近似解)にはまってしまう恐れがあった。一方レーザーネットワーク方式では、最初に見つかるのが基底状態となるため、「組み合わせ最適化問題の厳密解を得られる可能性がある」(NIIの山本教授)。
 山本教授の研究チームは2013年夏、スピンを4個備えた3次元イジングモデルを作成し、それが理論通りに動作することを確認した。今後は「光結合回路」によってスピンの数を増やしていく。1年内に100個、4年内をメドに5000個にまで増やすとする。
 もし5000スピンの3次元イジングモデルが実現した場合、2の5000乗のスピン配列の中から、エネルギーが最小となる配列を一瞬で見つけ出せることを意味する。
 D-Waveマシンやレーザーネットワーク方式が理論通りの性能を発揮すれば、社会やビジネスは一変する。その「答え」が、あと数年で出る可能性がある。

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