政治
【月刊正論】移民「毎年20万人」受け入れ構想の怪しさ
最初にお断りしておくが、「移民」という行政用語は存在しない。政府としての定義は明確でないが、政府関係者は永住を前提として受け入れる人を「移民」としてとらえてきた。多くはいずれ日本国籍を取得しようとする人々である。誇張した表現をすれば、青い目、黒い肌の日本人になる人たちだ。
これに対し、「外国人労働者」とは出稼ぎ目的だ。企業の一時的な戦力として働き、仕事がなくなれば母国に帰る。好条件を求めて他国に職場を移すこともある。
これまでの外国人受け入れ論は、企業の賃金抑制策の視点から後者を指すことが多かった。企業が想定するのは、低賃金で働いてくれる20、30代の若者だ。「高齢になる前に母国に帰ってもらえばいい」といった都合のよい考え方である。だが、このような発想で若い外国人労働者を次々と入れ替えたのでは、人口減少を食い止めるという量的問題は解決しない。つまり、企業が経営効率の視点で「外国人労働者」を活用するレベルの話と、労働力人口減少の・穴埋め要員・としての移民を大量受け入れする話では次元が異なる。
人口維持試算が意味すること
さて、話を本題に戻そう。移民政策の怪しさ、危うさである。まず、内閣府が示した「毎年20万人」という数字が意味するところだ。これは50年にすれば1千万人、100年では2千万人である。
関連ニュース
[PR] お役立ち情報
53歳、夫が心配する程の輝き ごま専門のかどや製油が、独自技術で開発した低カロリーごまセサミン | |
詳しくはこちら>> |
- 維新・みんな、与党の「情報監視審査会」に賛意5.22 17:15
- 「たるんどる」厚労省の文書ミスに麻生副総理5.22 16:51
- 「ホテル、施設での補助犬拒否なくす」 首相、関連団体に強調 5.22 14:01
- 「再稼働は規制委審査を尊重すべき」と大島氏 大飯原発差し止め判決で5.22 13:45
- 南シナ海情勢「外交で解決を」 首相とマハティール氏、認識一致5.22 13:31
- 対北制裁緩和、拉致問題への前向き対応が前提 菅長官5.22 13:22
- 中国の海洋進出、太平洋島しょ国と「一層の協力強化を」 外相と防衛相5.22 13:19
- 衆院選改革の第三者機関、共産除く各党が設置に賛成 議運委が初協議 5.22 13:13
- 「はじめに結論ありきでない」 集団的自衛権で公明幹部5.22 12:19
- 来月2日に連合審査会 集団的自衛権で衆院委5.22 12:17
PR
PR