計量をパスした村田(右)とヘスス=京都市内のホテルで(竹下陽二撮影)
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ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストで東洋太平洋ミドル級1位・村田諒太(28)=三迫=のプロ4戦目の前日計量が21日、京都市内のホテルで行われた。村田と対戦相手のヘスス・ネリオ(25)=メキシコ=はともに契約体重の73・4キロ内で一発パス。村田は「自分の最高傑作となる試合を見せる」と意気込んだ。
言っていることは相当なビッグマウス。それが村田の口から出ると、ごく普通の、当たり前のセリフに聞こえるから不思議だ。計量が終わると、村田はこう言った。
「焦らずにいきたい。リングに上がって、プレッシャーをかけて、パンチを当てて、最終的には倒したい。毎試合、自分の最高傑作の試合をしたいと思っている」
いつもながらのKO予告。「ボクシングは危険なスポーツ。試合後の成長がなきゃ、続けるべきじゃないと思っていますから」。積極的な攻めで今後へのステップとすることも強調した。
対戦相手のヘススについては、「良い体をしている。でも、ボクより身長も低いし、やりにくくはない。(リーチ差で)距離を感じることもないと思うので」と、すでにのんでかかっている。
奈良県出身だが、高校時代は南京都高(現京都広学館)に通い、ボクシングで5冠も達成。試合当日は南京都高OBをはじめ、関係者ら400人が駆けつける。「平常心で練習でやったことをリングで出せば、最高のボクシングができる」。第二の故郷で『最高の村田』を見せてほしいものだ。 (竹下陽二)
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