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【大相撲】

白鵬、不覚1敗 きょう稀勢と直接対決

2014年5月22日 紙面から

豪栄道(奥)に押し出しで敗れ、悔しそうな表情で引き揚げる白鵬=両国国技館で(北村彰撮影)

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◇夏場所<11日目>

 (21日・両国国技館)

 横綱白鵬(29)=宮城野=が初黒星を喫し、大関稀勢の里(27)=田子ノ浦=と1敗でトップに並んだ。両者は12日目に直接対決する。白鵬は関脇豪栄道に押し出され、稀勢の里は平幕勢との1敗同士の対決を寄り切りで制した。豪栄道は6勝目。トップの2人を2敗で日馬富士と勢が追い、3敗で鶴竜や新入幕佐田の海ら4人が続く展開。十両は青狼が2敗で単独首位に立った。

 全勝でひた走る白鵬に生じた一瞬の油断。過去23勝2敗と大差をつけていた相手だからか。勝ちに徹する白鵬が、最後の詰めを過った。

 「うん、まあ(豪栄道が肩透かしを)食ったっていう、勝負あったような気がしましたね」

 決まったと思った肩透かしを豪栄道に土俵際で残される。慌てて攻め返すが豪栄道の反撃に遭い痛恨の黒星を喫した。

 終盤戦にきて疲れはたまっている。「みんな疲れてますよ。疲れてない人はひとりもいない」と笑い飛ばすが、今場所の白鵬はギリギリのところにいる。「タオルを絞りきったら一滴も水が出ない。そんな感じ。肉体的にも精神的にも絞って絞って絞りきる。無理するわけだし」と、この日の朝稽古に話していたばかりだった。

 ただし、経験豊富な横綱。鶴竜が金星を配給したときには「もともと型と力のある力士。15日間務めれば結果は出る」とエールを送った。それを自身にあてはめればいいだけだ。春場所で入門した部屋の新弟子が今場所で負け越すと、「大丈夫だよ。(自分も)序ノ口で負け越してるから」と優しい言葉をかけてあげた。

 稀勢の里と1敗で並んだところで直接対決を迎える。予想より1日早いが「いつも通りです。決まったことだからね」と涼しい顔。3横綱となった場所で、優勝を大関にさらわれるわけにはいかない。意地の見せどころだ。 (岸本隆)

 

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