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【プロ野球】

村田9回2死満塁で逆転打 巨人連勝スタート

2014年5月22日 紙面から

西武−巨人 9回表2死満塁、3点適時打を放つ村田=西武ドームで(戸田泰雅撮影)

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◇巨人4−3西武

 巨人が土壇場で逆転勝ち。1−3の9回に安打と2四球で2死満塁とし、村田の二塁手後方への飛球が野手の交錯によって安打となる間に3人が生還した。5番手の久保が3季ぶりの白星。西武は継投に失敗し、今季最多タイの借金13。

 2点を追う9回。巨人ナインは誰も諦めてはいなかった。1死から坂本が左前打を放つと、4番・セペダと6番・阿部が四球でつなぎ、2死満塁の好機を演出。7番・村田が西武の5番手・増田の直球をたたいた打球は、右翼前方への飛球となって舞い上がった。

 「頼む…。落ちてくれ!!」。走りながら祈った村田の願いは現実のものとなった。一度は打球をグラブに入れた二塁の浅村と右翼の木村が交錯。グラウンドに落ちた白球が転々とする間に3人の走者が生還した。走者一掃の逆転適時打。西武を一気にうっちゃった。

 全員の執念が逆転勝ちにつながった。打線は西武の先発・菊池の荒れ球にリズムを崩され、走者を出しながら攻めきれない拙攻の連続。しかし、ここで救援陣が踏ん張った。3回途中に登板した2番手の高木京から無失点リレー。逆転を信じてバトンをつなぎ続けた。

 「点を与えなければ、どうにかなると思っていました」。3番手で2イニング無失点の香月は語る。こうなれば、打線も黙ってない。セペダも阿部もファウルで粘り、貴重な四球を得た。これこそ、原監督が求める全員野球。2年ぶりの交流戦連勝スタートにつながった。

 試合後は「ナイスゲーム」という言葉でナインをねぎらった指揮官。もちろん「お互いがいい形でカバーし合いながらきている」と手応えを感じている。23日からは3連勝中のロッテが相手。貴重な1勝で増した勢いのまま、敵地・千葉に乗り込む。 

  (川越亮太)

 

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