【動画】兵庫県立大付属高校=中村正夫撮影

■上郡町

 4月24日、放課後の理科室に県立大工学部の本田逸郎教授(54)=流体工学=がいた。部活動で紙飛行機作りに取り組む自然科学部員から相談を受けた高校側が頼んだら気軽に足を運んでくれた。ステージでも使われる発煙装置を持ち込んだ本田教授は、空気の流れを観察できる風洞実験装置の作り方をアドバイス。部員3人は扇風機などを組み合わせて試作した。清水あかりさん(2年)は「長く飛ぶ紙飛行機づくりに役立てたい」と話した。

 県立大付属高校に普通科はない。県内唯一の総合科学科だけだ。理数教育と国際理解教育に力を入れており、課題研究など日頃の授業から県立大の教員も教壇に立つ。