フランス国鉄(SNCF)が発注した新しい快速電車(TERテー・ウー・エル)の車幅がワイドすぎて、多くの地方駅のホームに入らないことがわかりました。

このため8700ある駅のホームのうち、1300のホームを削ることで対処すると発表しました。

改修工事にかかる費用は6850万ドルだそうです。

新車両の導入は2016年で、すでに車両の方は発注してしまったので、ホームを改修するというわけです。

新しい車両はアルストームとボンバルディエが受注し、総費用は30億ユーロです。

このニュースが出るとフランス国内からは「なに馬鹿なコトやってんだ!」と轟々の非難が上がりました。

なぜこのようなトンマな失敗が起きたかといえば、1997年にフランス国鉄は欧州連合の規定に従って列車の運行会社(=SNCF)をインフラ会社から切り離したからです。

線路やホームを所有するのはフランス鉄道線路事業公社(RFF)という別の組織で、両者の間の連絡は良くありません。