大飯原発運転差し止め:「250キロ圏の人格権侵害」指摘
毎日新聞 2014年05月21日 23時17分(最終更新 05月21日 23時27分)
五十嵐敬喜(たかよし)・元法政大教授(公共事業論)は「裁判官は自身の良心に従って判決を出す。福島の事故をどう受け止めるかによって、原発に求める安全性の判断が異なるのは当然だ。今後も結論が割れる可能性はあるが、最終的には最高裁が統一的な判断を出すことになるだろう」と話した。
福島原発事故後、札幌、静岡、松江、鹿児島など各地で原発の周辺住民らが再稼働差し止めなどを求める訴訟を起こしている。大飯原発を巡っても大阪、京都、大津でも審理が続く。
原発を巡って過去に住民側が勝訴したのは高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の設置許可を無効とした名古屋高裁金沢支部判決(03年)と、志賀原発2号機(石川県)の運転差し止めを命じた金沢地裁判決(06年)のみ。いずれも上級審で覆り、住民側の敗訴が確定している。【服部陽、堀江拓哉】