弁護士法違反容疑 夫婦逮捕05月21日 19時03分
弁護士などの資格がないのに消費者金融業者へ過払い金の返還を求める業務を一般の人から請け負っていたとして仙台市の夫婦が、弁護士法違反の疑いで逮捕されました。
警察はこれまでに、全国のおよそ１０００人からあわせて３億円の報酬を受け取っていたとみて調べています。
妻は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、仙台市青葉区木町通の鈴木信暁容疑者（３８）と妻で中国人の周 潔容疑者（４１）の２人です。
警察の調べによりますと、２人は、おととし５月から去年５月にかけて、弁護士や司法書士の資格がないのに、福島県などに住む３人の男性から消費者金融の過払い金の返還請求を請け負い、報酬として２７万円余りを受け取っていたとして、弁護士法違反の疑いがもたれています。
警察によりますと、２人は全国数十万人の債務者の個人情報が書かれた名簿を入手して勧誘の電話をかけ、裁判所に提訴する書類を作ったり、和解の方法などを助言をしたりしていたということです。
警察の調べに対し、夫婦のうち夫の鈴木容疑者は容疑を認め、妻は「納得できない」と容疑を否認しているということです。
警察は押収した通帳などから平成２３年から去年までの２年間に、全国のおよそ１０００人から過払い金返還の業務を請け負いあわせて３億円の報酬を受け取っていたとみて調べています。