沖縄県の八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)で異なる中学公民教科書が使われている問題で、県教育委員会は21日、八重山採択地区から竹富町を独立させることを決めた。今年度から適用する。文部科学省は、竹富町が教科書無償措置法に違反しているとして是正を求めてきた。県教委は「これで違法状態は解消される」としている。

 4月に成立した改正無償措置法で「市郡」単位だった共同採択地区が「市町村単位」に改められ、独立しての採択が可能になった。

 21日の県教委定例会では教育委員6人が全会一致で決めた。県教委は、石垣市、与那国町より多くの島からなる竹富町には「特殊性がある」とし、町の単独採択の希望を尊重した。