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誤認逮捕被害者家族「罪償って」片山被告に怒りあらわ…PC遠隔操作事件

2014年5月21日6時0分  スポーツ報知

 パソコン(PC)遠隔操作事件で、無実を訴えていた元IT会社社員・片山祐輔被告(32)が20日、一転して一連の事件の犯人であることを認めた。

 片山被告が一連の事件への関与を認めたことを受け、当時誤認逮捕された人の家族らは「腹立たしい」と怒りをあらわにするとともに、今も消えない捜査への不信感も口にした。

 津市の男性は伊勢神宮(三重県伊勢市)の爆破予告をインターネット掲示板に書き込んだとして、威力業務妨害容疑で2012年に三重県警に誤認逮捕された。祖父は「時間がたった今でも、片山被告にも警察にも腹が立っている」と話す。

 大阪市には12年7月29日、「8月5日に大量殺人をする」と書き込んだメールが送られた。片山被告がパソコンを遠隔操作して送ったとされる。

 メールがもとで大阪府警に誤認逮捕された男性の弁護人を務めた土橋央征弁護士は「片山被告が真犯人であれば、全貌が早期に解明されることを希望する。その際になぜ誤認逮捕や不当な勾留がされたのか、再度究明されることを望む」とのコメントを出した。

 当日は警察官約90人が警戒する事態となったほか、大阪市の業務が妨害された。同市職員は「顔の見えないところから圧力をかけ、世間を騒がせるのは卑劣だ」と怒りを隠さなかった。

 誤認逮捕されたある男性の家族は片山被告を「ネット空間で遊んでいただけで想像力に欠ける。手が込んでいる割には間が抜けている」と指摘。「(片山被告には)裁判をやって罪を償ってほしい。警察や検察、裁判所には落ち度があった。反省してほしい。被害者としての傷は残っている」と憤りを表した。

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