P&G伝説のGMOが教えてくれたマーケティングに大切なこと
こんにちは、WEBマーケッターの荒木です。
モノと情報があふれている現代において、モノを売るためにはマーケティング力がとても重要です。
情報化やテクノロジーの進化によって、消費者の情報に対するリテラシーはこれからますます高くなっていくでしょう。
消費者は自分がほしいものが何であるかを自覚し、どれが本当に良いものかを知るノウハウも手に入れています。
そんななかで、買い手が欲するものを効率的に提供することのできるマーケティングは、これからますますその威力を発揮していくはずです。
P&G伝説のGMOが教えてくれたマーケティングに大切なこと―ジム・ステンゲル流日本企業再生へのメッセージ
この本では、そんなマーケティングを行っていくうえでの大切な考え方やマーケティング組織のあり方について、学ぶことができます。
そのなかでも、最も印象に残ったところをいくつかご紹介します。
「人間にとって大切な基本的価値」を中心に据えてマーケティングを考える。
「人間にとって大切な基本的価値」を中心に据えて、マーケティングを考えられれば、ビジネスの成長と発展の可能性が広がるのである。
ステンゲル氏がP&G時代、ピーナッツバターのブランドを担当したとき、子育てに熱心な母親をコアターゲットにしました。
そのなかで、「子供の発育を助ける」というきわめて価値の高いブランド理念を軸にマーケティングをスタートしたそうです。
この考え方は、ブランディングにおいてとても大切で、「人間にとって大切な基本的価値」という部分を軸にすることで、ブランドの価値がより強固で発展性の高いものになります。
単に商品の機能性や品質を訴えるようなマーケティングではブランドとしての未来はありません。
商品に対する消費者のニーズもさまざまですが、まずは人間の本質的な部分をフォーカスし、そのニーズをより具体化していくことがブランディングにおいて重要だと思います。
消費者が望むかたちのコミュニケーションを心がけ、情報を提供する
「広告主」としてではなく「コミュニケーションマネジャー」という立場で考えるべきでしょう。
つまり、ただ単に自社の製品広告のメッセージを送るのではなく、消費者が望むかたちのコミュニケーションを心がけ、情報を提供するのです。
ネット時代になり、アウトバウンドからインバウンドへとマーケティングが移っていくなかで、とても重要な考え方です。
とくにネットにおいてはアウトバウンドマーケティングは迷惑行為に近いものがあります。
一方的に送られてくるメルマガほど迷惑なものはありませんよね。
ネットにおいては消費者の情報に対する意識が高いため、「消費者の欲するものを提供する」というマーケティングの基本的なスタンスが求められます。
検索エンジンやソーシャルメディアを通して、消費者の欲する情報を適切なタイミングで提供することが今の時代のマーケティングには重要なことだと思います。
どうしたら消費者の生活をよりよいものにできるか。
あなたの製品やサービスが、競合よりも、消費者の生活をよりよいものにするにはどうしたらいいのか、それを発見することに集中しなさい。
そして、一度それを見つけたなら、それをベースとしてマーケティングプログラムを組み立てよう。
マーケティングをやっていると、どうしても売ることばかりに集中してしまいがちですが、そんなことよりもどうしたら消費者の生活をよりよいものにできるかに集中することが大切だということを教えてくれています。
そのことに集中することによって、消費者の本質的なニーズを読み取ることができるのだと思います。
世の中の売れている商品の原点は、間違いなくそこにあります。
もし、あなたの商品やサービスが売れないと悩んでいるのであれば、「どうしたら消費者の生活をよりよいものにできるか」というマーケティングの原点に帰って考えてみてはいかがでしょうか?
こちらの記事もおすすめです!
シェア頂けると励みになります!
ブログ更新情報はこちらから発信しています。
著者情報
荒木 厚/アラキアツシ
デザイン会社、WEB運営会社を経て、「スイッチ」を設立。 市場調査からマーケティング戦略の立案、インターネット広告を活用したWEBプロモーションなど、商品サービスがブランド化されるまでのトータルプロデュースを行う。 スイッチ 代表@熊本
タイアップ記事やバナーなどの広告掲載も承っております。お気軽にどうぞ。