私はバイク乗りとは結婚したくないんだ。
お昼に更新した記事についたコメント等を読んでいたら少し昔のことなどを思い出したので、せっかく時間もあることだし書いていこうかなと思います。
先程の記事の最後に結局真剣に愛されたり愛したりという経験が自分にはないのかもしれないなぁと思いました。...と書いたんですけどね、正しかったかどうかはわからないけど多分愛したことはあるだろうと思うんですよ。
大学時代の話になりますが、まぁわりと意見をはっきりいうタイプの私だったんです。それで当時サークル的なものに所属していたけどなかなか意見を言いあったりとかできなかったんですよ。私が言い方強すぎるから。
そこである男が言ったんですよ。
「その言い方じゃ話したいことも話せないよ」と。
私は嬉しかった。自分に対して反論してくれる人がいることが。言葉のキャッチボールができた気がして嬉しかった。結局その男とは一晩庄やであーでもないこーでもないと喋りあかしてそこから意気投合するようになったんです。はい、よろこんでの精神って大事だよねって結論になった気がする。ありがとう庄や。大切なことはキミから教わったのかもしれない。
まぁそれからはほぼ毎日一緒にいたような感じだったんですよね。だんだん情も湧くようになっていくんですよ。父のことを初めて他人に話したのもその男なんです。ちょいちょいブログに彼の話を出してる気がする。
父の話をしたらなんて返ってきたと思います?「俺はポンコツの前からいなくならないよ」だって。クッサー!!キザー!!少女漫画じゃないんだから!!ってからかったけど本当にあのときは嬉しかったね。私の今までの人生で嬉しかったことベスト3には入るね。泣いたよね。
だんだん気持ちも高まっていきましたよね。
でも男女の仲になるのは怖かったんですよ。壊れてしまいそうでね。あまりに不安定じゃないですか、男女っていうのは。だから私は友人としてその男を愛そうとしていたんですわ。そしたらずっと一緒にいられるとそのころは思っていたんだ。
くだらないことから真剣な話までいろんな話をした。大学近くの居酒屋で早朝まで飲んで、6時に大学が開門するからっていって大学の校舎の屋上までいって朝日が昇るのを観たりとか、ぬるい缶コーヒーを分け合って公園で話したりとか、今思えば青春真っ盛りで未来なんてあたりまえのように二人のもとに平等に訪れるものだと思っていたんだよ。
その男はバイクに乗るのが趣味だったんだ。最後はあっけなくバイクの事故で即死だったんだけど、その事故にあう数十分前に着信があったんだよ。でも深夜3時ごろに電話されても寝てるじゃん?気づきませんよ。電話でれなかったわけです。
私はひどく後悔したね。なんで電話に出てあげられなかったんだろうってね。ていうか君何を話そうとしていたんだい?そんな夜中にバイクで私に会いに来るとはどういうことなんだい?って疑問ばかりのこったけどその疑問を解決する術もなく、時間というものは平等に私のもとに降り積もっていくんだよ。未来は平等じゃないのにね、時間だけ、時間だけはいつも平等なんだ。時間ってのは残酷なんだ。
私はそこで思ってしまった。
「永遠なんて嘘じゃねえか」
二人ぼっちの世界の歌詞にこんなのがあるんです。
涙は消えちまうのに あなたの面影は消えない
美しいあなたのために この世の罪を被りたいよ
二人ぼっちの世界
私はその男が亡くなってからこの曲をなんども聴いたけど、二人ぼっちの世界って、私と私の頭の中の貴方と向き合うことによって生まれる世界なんじゃないかなって思ったんですよ。だからつまりね、私が彼を思えば二人ぼっちの世界は永遠に二人のものなんですよ。すっからかんなのか充実してんのかよくわからない世界なんですよ。でもその世界は少なからず私の心を癒してくれた。
永遠なんてこんな近くにあったんじゃねえかと。
でも実像のいない世界に寂しさを感じるときってあるんですよねどうしてもね。だからもし私がこの先どこかでそんな世界に苦しんでいる人を見つけたら、パピコの半分を渡して一緒に夕陽でも見ながらちゅーちゅーしたいなって思うんです。それで二人ぼっちの世界の話なんかをしようかなって考えてるんです。
そんな二人ぼっちの世界のお話でした。
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カツサンド美味しい。スーパーで売ってたカツサンドをまい泉のカツサンドと思って食べると美味しい。
— ポンコつっ子 (@ponkotukko) 2014, 5月 21
一緒にいてくれる人のこと大切にしてね。
ポンコつっ子