編集委員・大西若人
2014年5月21日13時36分
国立競技場の建て替え計画に対し、建築家の伊東豊雄氏(72)が、現競技場を改修する案を発表した。伊東氏は新競技場のためのデザインコンクールで敗北した身で、「建て替え前提の競技に応募したではないかと言われる」が、「参加したから分かることがある」と発言し始めた。
会見や続くシンポジウムなどでは、「敗軍の将として何も語らない」姿勢を転換させたのには、二つの理由があると明らかにした。
まず、コンクールの公募の際は「プロセスには市民誰もが参加できるようにしたい」とされていたのに、最優秀になったザハ・ハディド氏の案として一般に公表されているのは、いまだにCGのイメージだけで詳細が分からない上に、市民の声を反映させようという姿勢がない点を挙げた。
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