まず私の勉強前の英語力ですが、タイトルの通り受動態の文法規則すら完全に忘れており
「あなたは何を食べますか」を英訳してくださいと言われたらwhatの次にyouが来るのかdoが来るのかすら本気で分からなかったレベルです
単語についてはeatは分かりますが、投げるの英語は?と聞かれるとthrowがでてこず
developは「見たことあるなー……」、assureだと見たことすらないという感じでした
長い間、英語を勉強したいなと思い、はてブで頻繁に上がる英語関連のエントリなども100以上は読んできたのですが
それが動機はさておき、とある事情から英語を勉強しようと決心し、なんとか半年前に受けたTOEICで700超の点を得ることができましたので
その経験を踏まえ、現時点で自分が最善だと思う勉強法をここに書いてみたいと思います
まず最初に必要なのが文法知識です、ハッキリ言って受動態も分からないレベルの理解度では何をしようにもできません
ですので取り敢えず文法書を買います「中学文法 1冊」とか「中学文法 分かりやすい」とかの語句で検索すれば出てくるので適当に買いましょう
私は10年以上前に買った超マイナーな文法書を使いました、ですのでこの1冊は別になんでもいいです
強いて言えば、それほど分厚くなく、問題などがのっていない、5~10時間くらいで読みきれるものがいいと思います
実際、中学文法なんて簡単におさらいしようと思えばそれくらいでできるものなんですね、もちろん完璧な理解には程遠いのですが
受動態を思い出し、関係代名詞なんてものが英語にはあるんだなということを取り急ぎ頭に入れておくためには十分です
文法書を買ったら読みましょう、おそらく1~3日(5~10時間)で読み切れます、というか読みきれないものはやめときましょう
これで文法はOKです
DUO3.0というそれなりに有名な単語帳があるのでそれを買いましょう
買わないと言う人はごめんなさい、別に業者の回し者ではありませんが
この勉強法においてDUO3.0以外にかわりに使える書物を知らないので申し訳ないのですが買ってください
それで具体的に何をするかというと、まずひとつにシャドーイングという方法を使います
シャドーイングとは↓を読んで頂ければ速いとは思いますが、耳で聞いた英語の文章を少し遅れて口に出すことです
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0
この方法がなぜ優れているかはググってください、色々でてくると思います
ただいきなりシャドーイングというわけにもいきません、まずはDUOに載っている例文の内容を理解しましょう、全部で560あります
これを最初から一文づつどのような文法が使われているのか、どこが主語でどこが補語なのか、これは受動態かな?関係代名詞かな?などを
じっくり読んでいきます、一つ一つ例文の文構造をきっちり理解していきましょう、ときには最初に買った文法書を引いたり
辞書で検索したりして頑張って進めていきます、おそらくこの作業によって本当の意味で中学文法が思い出せるかと思います、私もそうでした
しかしこれには非常に時間がかかります、私と同じレベルの英語力から出発した人ではまず間違いなく一日で終えることはできないでしょう
最初は例えば一文5分だと計算しても46時間もの時間が掛かることになります1日5時間勉強しても9日かかります
実際私は1日8時間程の勉強で1週間かかりました、とここまで読んで気付いた人もいるかもしれませんがこの勉強法には元ネタがあります
ずばり↓ですね、元ネタというよりそのまま参考にさせて頂いています、正直な所リンク先を読んだほうが100倍速いかもしれません
http://duodetoeic.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
ただし私の場合、脳みそが悪いのか、元の英語力が貧弱すぎるのか、おそらく両方でしょうが元サイトの方のようにはいきませんでしたので
英語力にまったく自信がないという方には私の話が参考になるかもしれません
話を戻しますが、まずDUOの例文最初の1周からして元サイト様では5時間超だとされていますが上記の通り私の場合そんなことはまったくありませんでした
10倍はかかっています、しかしそれでも3ヶ月でTOEIC700点は取れましたので安心してください
さあそんなこんなで例文読解1周目を終えたら、次は2周目です、全部で5周しましょう
私の場合は2周目はおよそ10時間、5週目は5時間もかからないくらいで終わりました
5周もすれば時間的にもかなりの時間、文法の勉強を反復的に行ったことになります
ですので1番最初の文法書の勉強をサラッと1読するだけでいいんですね、どうせ後で何回も引き直し、読み直すことになりますので
そして次が本番、音読です
延々音読を繰り返します、DUOには復習用というCDがありますのでそれを買い、昼も夜も聴き続けます
具体的には上に書いたシャドーイングという方法を用います、最初は速すぎて上手く発音できないどころか何を言っているのかまったく聞き取れませんが
まずは頭に例文が馴染むまで1セクション(およそ10文程の例文の集合)を繰り返し聴きます
例文を聞きながら分からない単語をまず潰します、5周の例文読解のおかげで一応の文構造理解などは済んでいるので
軽く日本語の文章を読めばどういった例文だったかなどが思い出せるはずです
それができれば、次に頭の中でSVOの文構造を意識しながらおもむろにシャドーイングを開始します
ここで音読しながら日本語訳を意識する必要はありません、英文を英文のままに意識しながら音読します
例えば「サンキュー(Thank you)」というとき、あなたは相手に対して軽くだったり深くだったりなんにせよ感謝の気持ちを抱いているとは思いますが
一々(ありがとう)→(Thank you)だから、サンキューはー……などと頭のなかで考えて使ってなどいないと思います
ずばりそのまま日本語として、感謝の意を伝える言葉としてサンキューと言っていますよね
それを同じような感覚で、一々日本語訳を頭の中に思い浮かべるのではなく、その例文を実際に使っている場面を想像しながら音読を行いましょう
例えば We must respect the will of the individual. (個人の意志は尊重しなければいけない)という例文がありますが
この例文であれば、あなたは就職活動でグループディスカッションの真っ最中
「全体の前に個人の意志は制限されるべきだ!」という発言に対して一言「We must respect the will of the individual」
といった感じですね、もちろん「全体の前に個人の意志は制限されるべきだ!」という発言自体も日本語で頭のなかで思い浮かべるのではなく
そんな場面を無声映画的なイメージで脳内に思い描きながら、極力日本語を介さず音読していきましょう、繰り返しになりますが文構造もしっかり意識しましょう
文構造と単語毎のイメージもしっかり意識しながら音読すれば「We must respect the will of the individual」という例文なら自然とmustの部分を強調して
発音したくなったりするかと思います、逆に最初は日本人に馴染みのない冠詞(the)の部分があってもなくても…、といったような発音になるかと思いますが
それも仕方ありません、意味もなく、意識もせずにただ聴くままに真似して発音するだけよりは全然良いです
この意味理解とイメージをしっかりしながらシャドーイングをすることによって、いわゆる英語を英語のままに理解する英語脳ができてきます
センター試験や学校の英語の試験での得点UPを望むのであれば、こんなことはせずに文法書を読んで問題集をひたすら回したほうが
より効率的に勉強ができるでしょうが、実践的な英語での会話や将来により英語力をあげ英語を英語のまま理解したいと思うのであれば
といってもまだ最初のセクションを繰り返してる段階でしたね
20回程繰り返し聞いてると段々と上記の感じが、ふわっとこんな感じかなと頭のなかで分かるかなと思います、分からないかもしれません
それでもめげずに上記のことをしっかり意識してシャドーイングを続けましょう、50回程集中して繰り返せばなんとなく英語脳の感じがつかみだけ分かると思います
1セクション1分から長いと2分ありますので50回繰り返せばそれだけで1時間超です、さすがに集中がきれますので1回休憩して
次のセクションに行きましょう、私は最初は1日7,8セクションづつ6日で1周目を終えました
ここまで全てテキストを見ながら音読しています、といっても1セクションの50周目にもなると流石にそれなりに文章を記憶していますので
最後の方はチラ見といった方が正しいかもしれません、逆に言えばまだまだテキスト無しでは聞き取りも音読も難しい段階です
ここで元サイト様のやり方をみると一気に560の例文でシャドーイングしておられるようでしたが私の脳みそでは例文理解やイメージングがまったく追いつかないので
上に書いた通り1セクション毎の繰り返しで行いました、例文読解が終わって最初の1周目はこちらの方が良いと私は思います
いざ2周目でセクション1を聞いてみますがビックリするくらいに忘れています、50周もしたのは何だったのか?という感じです
しかしここはめげずにもう一度、音読を繰り返しましょう、流石になんとなくは覚えていますので周回は前より少なくて良さそうです
私は大体1セクションを前回半分の25周、1日15セクションで3日かけて2周目を終えました
さあ3周目です次は大体1セクションを15周、2日で1周します
間髪入れずに4周目です1セクションを10周弱、1日で1周します
しかし、実際やってみると音読3周目の1セクション15周というあたりから少しイメージングや文構造理解が怪しくなってきます
しっかり意識しながら音読できているのか自分でも分かりません、1周目は50周もしていたので50周目にはそれなりにしっかりできていましたが
4周目は1日で回すために1セクションを10回も繰り返していませんので、なんとなくあやふやな感じです
5周目ではもう一度しっかり意識しながら音読できるようになるまで1セクションを回し、できたと思ったら次のセクションに行くことにします
結果、5周目はいつもより長めに時間をかけても2日(いつもの勉強時間換算なら3日)かかります
01―03 文法書
1ヶ月掛かっています、毎日8時間勉強して1ヶ月です、相当な時間といえます
しかしそれだけ勉強してまだ成果が全然見えてきません、挫けそうです、もう辞めたいです、もっと別の勉強法を探そうかと考え出します
ただやっぱりもう少し頑張ってみましょう、これは英語学習以外にもいえることですが、実際の勉強を疎かにして別の勉強法を探したり
後悔して今の勉強法を疑っている時間ほど無駄な時間というものはありません、正確には本当に無駄な勉強法というのもあると思いますので
あながち無駄な時間でもないのですが、そこは最初にこの勉強法を信じた自分を、これで行くぞと心に決めた自分を信じましょう
仮に3ヶ月頑張ったのに本当に無駄だった場合は潔く3ヶ月の徒労を笑いましょう
もし勉強や英語学習に王道や近道があるとすれば、一つの勉強法を宗教のように盲信し、そこだけに全勢力を傾け効率を最大化することです
ぶっちゃけこの勉強法以外でも、その英語学習法を理論的に信用できるのであればそちらでまったく構わないと思います
繰り返しになりますが、もし他の方法と差を付けられる部分があるとすればそれは学習方法自体にはなく
全てを最初に信用してしまうことによって得られる学習の最大効率化というメリットなのです
つまり英語の勉強法に重要なのはその勉強法を本当に自分が信用することができるのか?ということです
更に勉強法が具体的であればあるほど、自分でスケジュールや詳細な勉強法を考える必要がなくなり効率化の効能は高まります
そういう意味も込めて私は、ここにその時々に私が抱いた勉強法への疑問や細かい時間配分を書いているわけです
1日8時間という時間は社会人や普通の方には中々作り出すのが難しいとは思いますが、例えば平日4時間、休日10時間ならどうでしょうか
多くのものを犠牲にすればできない数字ではないと思います、そして平日4時間あれば私よりすこし頭が良く英語の基本が出来ている方なら
問題なくこの勉強法で成果をだせるかとも思いますので、ご一考してみてください
では話を戻して次は6周目です、5周もしたのに、1ヶ月頑張ったのにあまり成果が見えて来ません
おそらく元々私の基礎英語力が低いことに加え、他言語習得特性もミジンコ並なのでしょう
もし中世ヨーロッパに生まれてラテン語を勉強させられていたら、落第して落ちこぼれ街道まっしぐらだったに違いありません
しかしここで諦めてもしようがないので、なんとかこの勉強法を続けてみます
6周目は大体2日で、10周目くらいまで少しづつペースを速めながら進めます
元サイトの方は50回音読する前に例文を憶えてしまうと書かれていますがまったくそんな気配はありません
50回どころか1例文につき余裕で200回超はこれまで音読しているはずですが全然記憶なんてできていません
この例文は音読が男だとか女だとかそういう無駄なことなら記憶していますが肝心の例文はまだまだです
めげそうですが、頑張ります
と言いつつもなんとなく例文に馴染みがでてきて11周目からは1日1周無理なく出来るくらいになってきます
ここで一気にとんで20周目まで終えます、10日くらいかかります
10周目の頃とそんなに違いがないようにも思えますが、場面のイメージと文構造を理解しながらの発音がスムーズによりできるようになってきた気がします
ということで21周目からはテキストを見ずにシャドーイングしてみます、つまり完全に音だけがたよりです
うーん難しいです、やはりいきなりは難しいのでちらほらテキストを見ます、曖昧なシャドーイングでは意味が無いので
聞き取れてないなと少しでも思ったら素直にテキストで確認します、案の定聞き取れてないことが多々あります、というかそればっかです
そんなこんなで30周目を終えます、テキストを出来る限り見ずにやることによってやはり要する時間は変わらず10日くらいかかります
ということで2ヶ月経ちました
ハッキリ言って3ヶ月は死んでも頑張るという最初の決心がなければ完全に心が折れています、いまや決心というより呪いです
ただし1月目と同じかと言われると、まだ完全に記憶できてはいないのですが、ちょっぴりですがそらで言える例文もありますし
テキストに少し目を通せば殆どの例文で瞬間的に文構造を理解し、CDのイントネーションを思い浮かべそれを真似て発音することができるようになっています
でもやはり完璧ではありません、抜けている例文もありますし、詰まる例文もあります
しかし成果が見えて来た気がします、この調子で31周目からも頑張ってみましょう
31周目からも出来る限りテキストは見ずにシャドーイングしてきます
大分楽になってきました、1日に2周くらいできるようになります、例文も完全記憶とはいかないまでもテキストいらずでシャドーイングできてきます
10日で50周目までを終えます、この辺りから明らかに楽になってきます、音が出る前に次の例文が頭に浮かんだりします
51周目からは元サイトの方もやられていたように1セクション聞き切ってからそらで1セクション分の例文を音読するなんてこともしてみます
以外にできたりします、少し楽しいです、というかかなり楽しいです
2日で10周、10で50周、全部で100周を終えます、楽になってきてからの50周目~100周目で重要なのは楽になってきたからと言って惰性で音読しないことです
なんとか自分に負荷をかけ集中して音読しましょう、例えばよりリアルな情景を思い浮かべながら音読してみます
冠詞の意味合いを意識しながら音読するのもいいかもしれません、基本は1文の1文のシャドーイングで良いですが、工夫して脳みそが楽しないようにしましょう
もちろん頭の中に日本語を思い浮かべていはいけませんので、少し前後の会話を英語で考えてみながら音読するというのもいいかもしれません
といっても復習用のCDの間隔は短く100周してもやはり思考に割く時間は限られているので、きっちりシャドーイングできる範囲で頑張ってみましょう
ここまで書くのを忘れていましたが、シャドーイングはきっちり声に出して音読します、電車の中などであまり声が出せない等の状況もあるとは思いますが
声出せる時は恥ずかしいくらいの大きな声できっちり発声するようにしましょう
さあ100周が終わりました
時間にして2ヶ月と20日が経っていますが、2ヶ月目とは違い、明らかな成果を掴めているかと思います
DUOの例文を1から560まで続けて暗唱できるくらいになっているはずです、とまあ冷静に考えてみれば
1日8時間80日間も毎日同じ単語帳をひたすらやってきたわけなので、それくらできて当然といえば当然かもしれません
ここまでで十分にTOEIC700点をとれるだけの勉強をしてきているようにも思えますが、若干アウトプットが足りないという気もします
というのもシャドーイングはきっちりイメージを描きながら音読ができていればアウトプット的な効果も十分に得られているのですが
やはり、自由に自分で組み立てて瞬間的に英語を脳みそからひねり出さなくてはいけない本当の英会話等の訓練法には及びません
ということで次は残った10日で英会話の訓練をします、ここで重要なのは先に英会話の訓練をしたり併行してやるのではないということです
勉強法という意味合いにおいての英会話はリスニング能力を除けば完全にアウトプットに特化したものです
つまりインプットの要素がないのです、どういうことかというと自分が知っている以上の事は絶対に出すことは出来無いということです
英会話と併行して単語のインプットや定型会話文のメソッドを学習することによって多少の語彙を増やすことは出来ますが
「まず私の勉強前の英語力ですが」まで読んだ