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「市全域が対象」戸惑い 長野でコシアブラ採取の自粛要請 05月21日(水)

長野市信州新町の道の駅に並ぶワラビやフキなど。安全性をPRするため、運営会社は全ての山菜の放射性物質をサンプル検査する=20日

 長野市の山林で採取されたコシアブラから国基準値を超える放射性セシウムが検出され、県が市全域をコシアブラ採取の自粛対象としたことに、地元飲食店などから「市内全域が危険と思われかねない」と戸惑う声が出ている。県は市町村単位での対応を求める国の方針に沿ったとするが、合併で市域が広がっていることもあり、消費者からは「どこで採れた物なのか、判断材料がほしい」との声が上がる。自主的に検査機関で検査して安全性をPRしようとする農産物直売所も出ている。

 「長野市といっても広い。コシアブラ以外の山菜でも客に出して大丈夫か」。大型連休に市内で採ったコシアブラやコゴミ、タラノメなどを冷凍保存する同市の飲食店の女性店員は戸惑う。

 県林務部は16日、長野市で同日採取したコシアブラから国基準値1キロ当たり100ベクレルを超える同340ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表。東京電力福島第1原発事故の影響とみており、同市のコシアブラの採取や出荷、摂取の自粛を呼び掛けた。県内産の山菜から国基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは、北佐久郡軽井沢町でいずれも昨年6月に採取したコシアブラ1検体、タラノメ2検体に続き4検体目。

 長野市内の野草を食材に使う菓子店の店主は、採取の自粛範囲を市内全域としたことに対し「市内の農林産物全てが避けられかねない」と主張。上水内郡信濃町で放射性物質を検査する「黒姫駅前みんなの測定所」を開く住民有志の1人、吉村まきさん(43)は「県は持っている情報をきちんと知らせてほしい」と話す。

 20日までに県長野保健福祉事務所や長野市保健所などに市民らから寄せられた問い合わせは計20件以上。採取場所の問い合わせが多いという。

 県林務部は、基準値を超える検査結果が相次いだ場合、政府の原子力災害対策本部による出荷制限の指示が市町村単位で行われるため、「自粛要請も市町村単位でなければ食い違いが生じる」とする。

 林野庁は「指示は行政の最小単位として市町村に出すことになる。狭い範囲で指示を出しては、『その範囲で大丈夫か』と消費者の不安も招きかねない」と説明する。

 放射性物質の分析装置がある民間の「科学技術開発センター」(長野市)は県の16日の発表以降、長野市外の農産物直売所や個人からタラノメなど数件の検査依頼を受けた。毎週月曜日に開いている「黒姫駅前みんなの測定所」にも、19日は個人などからコシアブラなどが持ち込まれた。

 長野市信州新町の道の駅は、今週中に全ての山菜のサンプル検査を市薬剤師会に依頼すると決めた。コシアブラの受け入れは17日に中止。既にコシアブラ入荷のピークは過ぎ、現在はワラビやフキなどが並ぶ。運営する第三セクターの土田剛弘(よしひろ)社長(65)は「信州新町の山菜は安全とアピールしたい」としている。


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