運航会社が破産手続き 韓国沈没船、補償に困難も
【ソウル共同】韓国で沈没した旅客船セウォル号の運航会社、清海鎮海運が21日までに、銀行からの借り入れの一部を期日までに返済できず破産手続きに入った。京郷新聞などが報じた。
同社には、304人の死者・行方不明者の家族らへの補償や賠償金の支払いに加え、数百億円規模とみられる船体引き揚げ費用を負担する義務が生じることが確実になっている。
韓国政府は、同社が破綻しても事実上のオーナーとみられる兪炳彦セモグループ元会長や一族の財産を没収し、補償などに充てることを検討している。しかし兪氏は資金の流れを解明する捜査に抵抗しており、財源確保の見通しは立っていない。