Fst-GAAD(ファーストガード)
Fst-GAAD(ファーストガード)
株式会社マイクロブラッドサイエンス
Fst-GADD(食品用生菌検出装置)
1、当装置は、食品(10g程度)を混ぜた液体培地(40ml程度)に電極を差し込み、適正な温度と微弱な電 圧をかけながら菌培養し、微生物の増殖に起因して変化するインピーダンスを測定します。
2、抗菌液を予め添加して菌の増殖が無い対照サンプルを同時測定することで、食品の違いや温度変化に起因するインピーダンス値への影響を除き、より正確性を増した迅速判定(2時間〜8時間:107〜102CFU/ml)を行います。
3、食品 10 gから10倍の培地を希釈することなく、そのまま使用するので、細菌のサンプリングロスを低減し、またサンプリングに使用した溶液を最大限使用することで、細菌の採取(回収)量を増大して迅速検査を可能にしています。
4、40mlの大型容器を使用することで、 培養を行う為の専用器材が不要で、本製品セットのみで誰にでも簡単に測定を行なえます。
5、測定結果は、装置全面のLEDで表示しますので、陰性、陽性結果を誰でも一見で確認することができます。
6、 加工・調理食品が出荷される直前での水際検査が可能ですので、基準外の製品が消費者の口に入る危険性を低減します。
測定手順
新発売 2012年10月
LED判定表示
インピーダンス変化
検量線
食中毒を出さないための自主迅速検査用装置
食品加工・調理現場で迅速・簡単に生菌数を測定!
1、装置の目的
食物試料中に含まれる細菌の生菌数をカウントして、食品の安全性を短時間でチェックする迅速検査を目的とした装置である。当装置は、調理や加工現場において、短時間で、誰でも簡単に計測できるように設計されており、従来の測定法に比べて、早く、簡便に、低コストで測定でき、応用範囲が広く汎用的であることが特色。
2、装置の機能
インピーダンス法とは、細菌の迅速増殖環境を整え、その増殖状況を細菌培養溶液中における電気抵抗の変化として測定する方法である。一定の微量電流を通電した溶液中において細菌が増殖すると、増殖に応じて一定率で電気抵抗値が低下することを利用して迅速な計測を行なうことができる。
3、装置の構造
装置はデジタル回路および保温槽を含む本体部と測定用電極およびアナログ回路を収納するアーム部から構成される。本体部には前面にLEDレベリゲージが設置され、測定状況をリアルタイムで観察する事ができる。本体上部には、培養液セルを収納する10個のセル穴があり、ここに食品試料を入れた専用培地をセットし、アーム部電極を接触させることで測定を行う。
4、測定の原理
当装置が採用している4電極法では、溶液中の電流を一定(当装置では1mA/ch)にして電極と溶液界面間での分極効果を取り除き、通電時における溶液の電圧降下を安定的に計測することで変化率を測定する。通電電極を測定電極とする2電極法では、電極表面に付着する分子変化の影響を受けやすく、培養液のインピーダンスを純抵抗値として測定するためには4電極法が優れている。
5、菌量の推定
インピーダンス測定では、抵抗値の変化率と時間との関係から検量線を作成して定量化する。細菌数は食品の微生物汚染の程度を示す最も有力な指標であり、細菌数によって、食品の腐敗や変敗の有無、食中毒発症の危険性なども推定することができる。その中でも、死菌を含んだ総菌数ではなく生きた細菌数を測定する事が重要である(厚生労働省指針)。
項目/仕様
AC-DC電源 DC+5V、DC±15V
測定インピーダンス数 100Ω
電極 4電極/チャネル
チャネル数 10チャネル
定電流(供給) 1mA/ch
周波数(供給) 1KHz 正弦波
入力回路 差動AMP
A/D 10bit 同時入力
恒温温度 36℃±3℃