本日のgoogleロゴは、化石ハンター&古生物学者のメアリー・アニング
ここのところ女性研究者をとりあげることが多い、googleアニバーサリーロゴ。本日、化石採掘をするイラストのモチーフになっているのはメアリー・アニング(Mary Anning、1799年5月21日 - 1847年3月9日)。イギリスの初期の化石採集者で古生物学者です。なんと生誕215周年記念ということになります。
化石採集は18世紀終わりから19世紀始めにかけてブームになった。始めの頃は切手収集とおなじような余暇であったが、しだいに地質学や生物学の理解に必要な科学になっていった。彼女は始めは観光客相手に化石の採集を始めたが、すぐに化石への興味が強く高い値段で買ってくれる科学界と関係を築いていった。
メアリーの父は家具職人でしたが、採集した化石を観光客に売ることで生計を立てていたそう。父の死後は、メアリーも兄のジョセフと共に化石を採集し、生計を支えなければなりませんでした。しかし、やがて研究者への転機のきっかけとなる大きな発見を成し遂げます。
メアリーと科学界との関係が最初にできたのは、父の死の数ヶ月後の1811年、彼女がイクチオサウルス(写真)の骨格の化石を見つけた時であった。ジョセフが一年前に大きなワニのように見える頭蓋骨の化石を見つけていたが、骨格の残りの部分は始めは見つかっていなかった。しかしメアリーが嵐の後に来てみると、化石を含んだ崖の一部が削り取られていた。イクチオサウルスの化石自体は1699年にウェールズですでに発見されていたが、彼女が発見したのは最初の全身化石であった。これは重要な発見で、化石はすぐに王立協会の手に渡ったが、メアリーはこの時わずか12歳であった。
まだ「恐竜」の存在も「氷河期」の可能性も認識されていない時代に、メアリーはわずか12歳から化石ハンターとして活躍し、画期的な発掘を次々と成し遂げて恐竜学の誕生に大きな役割を果たしました。
これもまたひとつのイノヴェーションです。ただし、考生物学の研究が進んでいる現在では、ある種のファンタジーのようにも感じられますね。このdoodleのイラストのように。
soure: Wikipedeia
(尾田和実)