4年前から学生の募集停止が続く聖トマス大学(兵庫県尼崎市)が、存続の危機に陥っている。学生はこの春でゼロになり、生き残りをかけて計画した来年4月の看護学部新設も断念した。大学などへの取材でわかった。

 聖トマス大は学校法人英知学院が運営する4年制大学。1963年に英知大として開学し、2007年に現校名に改称した。

 しかし、唯一の学部である人間文化共生学部(旧文学部)の定員割れが続いたため、10年度から新入生の募集を停止。今年3月に最後の学生が卒業し、在校生はいなくなった。