"POV"(Point Of View)の略。簡単に言うと全編主観映像で撮られた映画の事です。大体は主人公(もしくはその仲間達)の手持ちカメラの映像で全体が構成されています。わざと画質を悪くしたり、ブレブレの映像は、ドキュメンタリー風でとてもリアリティがあって僕は好きなんですよね!モキュメンタリーと呼ばれたりもします。今回は僕の好きなPOV映画を何の脈略もなく紹介します。
クローバーフィールド/HAKAISHA
N.Y.のアパートで日本への転勤が決まった青年ロブの送別パーティーが開かれる。ところが突如、正体不明の“何か”が出現して街を破壊。逃げまどう人々で街中はパニックに陥り、軍隊も出動して戦闘状態に突入する。恋人から助けを求める電話を受けたロブは、友人たちとともに彼女の救出に向かうが…。
巨大怪獣の出現に逃げ惑う主人公達。普段ヒーロー物の映画に見慣れていると派手な部分しかクローズアップされないけど、この映画は逃げ惑う人達が主人公。目立たない所にも立派にドラマがある。過去のかけがえの無い思い出がどんどん重ね撮りされて消えていく演出が憎い。ここが僕は好き。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
1994年10月21日、映画学科に所属する3人の大学生が伝説の魔女”ブレア・ウィッチ”をテーマにしたドキュメンタリー制作のため、メリーランド州ブラック・ヒルズの森に分け入るがそのまま消息を絶つ。1年後にフィルムビデオが森の中で発見された。。。
『食人族』以来のパターン。一歩引いて見るか見ないかでリアリティという部分に違和感を感じるかもしない。この映画を見る時は少しバカになった方がいいです。見ちゃいけない物を見た気分を味わえるでしょう。
REC1 2
消防士を密着取材するために、通報があった建物に同行して来たレポーター一行。しかし、そこで見たものは未知の感染症に侵され、凶暴化した人々の姿だった。感染拡大を防ぐために建物は封鎖され、彼らは感染者ごと隔離されてしまう。
キャッチコピーは「何が起こっても撮り続ける―」。本国スペインでは大ヒットを記録した。
僕の好きなゾンビ物。隔離された建物の中、逃げられない環境で感染が広がっていく恐怖は、お化け屋敷に入った時に仲間通しで押し合いへし合いパニックの感覚にそっくり。「2」は「1」の直後から始まるので体力がある方は続けて見てもいいかも。
The 4th Kind フォース・カインド
宇宙人との遭遇には4つの段階がある。その4番目が、誘拐。 信じられないのは、信じたくないだけなのか?
実写と再現が入り交じりながら話が進んでく。ラストのタイラー博士の姿には絶句です。映像が嘘とか本当とか議論は下らないので、やっぱりバカになって見ましょう。
ノロイ
「呪い」・・・それは、あなたの身近に実在する真実の恐怖。
いま、太古の昔より続くそのおぞましき怨念の全貌が解き明かされようとしている。かつて映画が描いたことのないとてつもない衝撃、ホラーを超えた戦慄のショッキング・リアルに世界は震撼する!
2004年4月、1人の怪奇実話作家が「呪い」をテーマにしたドキュメンタリーを完成させた直後、失踪した。『ノロイ』と題されたその作品は、あまりにも衝撃的な内容のために発売が見送られた・・・。そしてついに、この問題作をあなたは目撃する!
引用元:Amazon.co.jp: ノロイ [DVD]: 小林雅文, 松本まりか, 矢野加奈, 堀光男, アンガールズ, 高樹マリア, ダンカン, 飯島愛, 荒俣宏, 白石晃士: DVD
本気でテレビのホラー番組を作り込むとこうなる!奇怪な謎が謎を呼び案外スケールのでかい話に発展していきます。最後の見せ場は圧巻。
食人族
予告編がとてつもなくショッキングな映像だったので自粛します。
1983年に劇場公開された「食人族」の本編を収録した1枚組廉価版。人肉を食べるという食人族の取材に出かけたドキュメンタリー取材班が、南米のジャングルで消息を絶った。取材班を追って現地入りした捜索隊は、彼らが残したフィルムを手に入れる。そのフィルムに映っていたのは…。
古い映画ですが、当時あまりに映像がリアルすぎて監督が警察に容疑をかけられ逮捕されたという逸話あり。昔の映画っぽく前フリが長いので飽きずに我慢してください。
羅列してみましたが、実録モノってフェイクと分かってても見る時は多少バカになって見るのがオススメです。もしこれが本物の映像だったらどれだけ怖いか・・・。よく考えたら上記の映画で使われている映像が偽物という証拠はない?んじゃないでしょうか?
あ〜怖い。