JR西:山陰・山口線が8月全線開通 SLやまぐち号も

毎日新聞 2014年05月19日 22時00分

 JR西日本は19日、昨年7月の豪雨で大きな被害を受け、一部区間で運転を見合わせていた山口線と山陰線について、8月中に全線で運転を再開する見込みと発表した。順調に復旧工事が進んでいるため、当初は秋としていた再開時期を早めた。現在は地福駅(山口市阿東)で折り返し運転をしている山口線のSLやまぐち号も、被災前と同じ新山口(同市)−津和野(島根県津和野町)間での運行を検討している。

 山口、山陰両線は土砂崩れで線路や鉄橋が流され、現在も山口線は地福−津和野間、山陰線は須佐(山口県萩市)−奈古(同県阿武町)間が不通。バスによる代替輸送が行われている。JR西によると、復旧費用は約51億円。

 杉岡篤広島支社長は「1日も早く復旧し、今まで以上に利用してもらえるようにしたい」と話した。【杉山雄飛】

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