国民年金保険料の納付率が2013年度、4年ぶりに60%台を回復する見通しとなった。景気回復で保険料を払う余裕が出た加入者が増える一方で、低所得で保険料の免除が認められた未納者が増えた。免除者は納付率の計算から除外されるため、納付率は上がる。
厚生労働省によると13年4月~14年2月の11カ月分の納付率は60.2%と前年の同じ時期に比べて2.0ポイント上がった。来月公表される13年度を通算した納付率は一段と上がる見通し。
納付率は05年度の67.1%をピークにして低下傾向が続き、10年度からは60%を下回っていた。記録問題をきっかけに年金不信が強まったことや、金融危機後の景気悪化が原因とみられる。
国民年金は自営業者や非正規労働者らが加入する公的年金。加入者らが毎月、保険料を納める必要がある。
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