Jリーグ 各クラブの財務は改善傾向5月20日 22時45分
サッカーJリーグのJ1とJ2の各クラブの財務状況が発表され、大分トリニータとFC岐阜が増資によって債務超過の状態を解消するなど、全体として各クラブの経営状況は改善傾向にあることが分かりました。
Jリーグのクラブライセンス制度では、2012年度から3期連続で赤字になったクラブと、今年度(2014年度)末の時点で債務超過のクラブはJリーグに参加できなくなります。
Jリーグは20日、J1とJ2の40のクラブのうち、決算がまとまった38のクラブの財務状況を発表しました。
それによりますと、2012年度から2期連続で赤字になったのは、J1のヴィッセル神戸と名古屋グランパス、J2の栃木SCとザスパクサツ群馬とアビスパ福岡の合わせて5つのクラブでした。
これらのクラブでは、経営の改善が進められていることから、3期連続の赤字は避けられる見通しとしています。
赤字が続いていた横浜F・マリノスは、昨シーズン終盤まで優勝を争ったことなどで営業収入が増え、さらに債務超過の解消を目指し親会社の日産自動車から10億円を補填(ほてん)したことで黒字に転じました。
また、債務超過になっていたクラブのうち、大分トリニータとFC岐阜は、増資によってすでに債務超過を解消しました。
このほか債務超過に陥っているF・マリノスやヴィッセル神戸なども、解消の見通しが立ちつつあるということです。
Jリーグの大河正明常務理事は、「前の年度と比較して一定のゴールは見えてきた。ただ、完全に安心というわけではないので、引き続き、各クラブと真摯(しんし)に向き合っていきたい」と話しています。
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