PC遠隔操作:片山被告「引き返せなくなったのは自分」

毎日新聞 2014年05月20日 22時36分(最終更新 05月20日 23時35分)

弁護士事務所を出る片山祐輔被告(右)=東京都港区で2014年5月20日午前10時53分、竹内紀臣撮影
弁護士事務所を出る片山祐輔被告(右)=東京都港区で2014年5月20日午前10時53分、竹内紀臣撮影

 被告は19日午前に佐藤弁護士とも連絡を絶った後、酒を飲んで高尾山を徘徊(はいかい)、都内で電車に飛び込もうとしたが死にきれなかったと説明しているという。夜になって佐藤弁護士に連絡し、約2時間の電話で自殺を踏みとどまると、東京・新宿のホテルに一泊。20日朝、迎えに来た弁護士と事務所へ向かい、身柄を拘束された。

 ◇量刑が争点

 片山被告側は今後、無罪主張を撤回して起訴内容を認めるとみられる。既に有罪立証のための証人尋問の予定が決まっているが、審理計画は見直される見通しだ。

 起訴内容を全て認めれば、残る争点は量刑だけになる。片山被告は大量殺人や航空機爆破など計9件の犯行予告をしたなどとして起訴された。航空機爆破を予告したハイジャック防止法違反(航空機の運航阻害)の法定刑の上限は懲役10年だが、威力業務妨害罪などと併合されると最長で懲役15年を科すことができる。今回の一連の騒動が、量刑に影響するとの見方も出ている。

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