東芝ライテックは10月1日付で傘下の照明器具メーカー2社を統合させる。重複品目の整理により生産効率を高め、管理部門の集約で経費も抑制する。合計5カ所の国内生産拠点も集約を視野に入れる。国内向けが大半の器具事業は発光ダイオード(LED)器具を除けば成長が見込みにくい。子会社統合を足がかりに縮小する市場で利益が出せる体制を整える。
オフィス用の照明器具を製造するエルティーテクニカ(LTT、静岡県沼津市)と、住宅用が中心の和光電気(茨城県つくばみらい市)を合併させる。いずれも東芝ライテックの完全子会社で、LTTが和光電気を吸収したのちに社名を「LDF」に変更する。新会社の売上高は350億円規模。従業員は約600人になる見通しだ。
新会社発足を機に、各拠点の生産品目も整理する。例えば、和光電気がつくば事業所(茨城県つくばみらい市)で手がけるオフィス用の照明器具は、同分野を得意とするLTTの沼津工場(静岡県沼津市)に移す。
一方で、月に数百台ほどしか作らない回路部品などは沼津工場での生産を取りやめ、和光電気の山形工場(山形県飯豊町)に集約する。各工場が保有する設備で対応するため移設は不要だという。経理や総務などの管理部門は沼津に集める。
LTTと和光電気の合計で5カ所ある生産拠点も将来は再編する方針。それぞれ6000〜3万平方メートルと比較的規模が小さく移設スペースが足りないことから、「時間をかけて、最適な生産体制を検討する」(東芝ライテックの安藤豊・生産統括部長)という。
2009年3月期に東芝ライテックは売上高が1105億8100万円で最終損益は34億1400万円の赤字だった。最終赤字は2期連続。成長が見込めるLED照明機器に新規投資を集中する一方、既存事業の収益改善が課題となっていた。